森保ジャパン、タイ戦で新戦術の“開拓”へ「幅を広げていくいい機会」 上田&浅野が欠場の緊急事態でピンチはチャンス

FW候補の伊東、南野、堂安【写真:徳原隆元&高橋学】
FW候補の伊東、南野、堂安【写真:徳原隆元&高橋学】

南野&伊東&堂安の“ゼロトップ”も

 森保一監督率いる日本代表は1月1日、史上初めての元日開催となる国際親善試合でタイ代表と対戦する。森保監督は前日2023年12月31日に行われた会見でFW細谷真大の先発起用を明言。一方で別メニュー調整が続くFW上田綺世とFW浅野拓磨については欠場を示唆した。そのなか、新たなオプションとして、MF南野拓実、MF伊東純也、MF堂安律を最前線で起用する“ゼロトップ”の可能性を明かした。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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「基本的には拓実にもトップのポジションをしてもらうことを考えつつも、伊東純也であったり、堂安律であったりもトップなのかゼロトップなのかというところで。FWが(細谷の)1人になったので、そこもいろいろと考えて明日の試合の中ではチャレンジしていきたい。戦術の幅を広げていくのもいい機会。明日の試合まで考えて選手たちに提示したり、コミュニケーションを取って形を増やしていきたい」

 アジアカップに向けての強化試合となる一戦で、上田と浅野が別メニューで調整。本大会に間に合わせるためにも森保監督も「起用は考えていない」として、2人とも国立競技場に姿を現さなかった。そのなかでチャンスが回ってくるのが細谷。そして、新たなオプションとして“ゼロトップ”の可能性についても説明した。

 この日、取材に応じた堂安も「体調不良の選手とか怪我人がいる中でアクシデントは今回だけじゃないと思う。これからアジア予選、アジアカップでやっていくこともあると思う。新しいこと、トライしたいというのは(森保監督が)言っていましたし、いつも準備はできているので、自分の良さは出るポジションなのかなと思います」と、ガンバ大阪時代やドイツでは経験のあるものの、代表では挑戦したことのない新たなポジションに意欲を見せた。

 経験のある南野や、所属クラブのスタッド・ランスでは最前線で存在感を放つ伊東など、新たな戦術は対アジアで生きてくるだろう。常に進化を続ける森保ジャパン。2024年もさらなる成長を求めて“引き出し”の数を増やしていくはずだ。

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