青森山田がPK戦を制し3回戦へ進出! 先制されるもFW米谷壮史が意地の同点弾【高校選手権】

青森山田が3回戦へ【写真:徳原隆元】
青森山田が3回戦へ【写真:徳原隆元】

青森山田が土壇場で追い付きPK戦へ

 第102回全国高校サッカー選手権は12月31日に首都圏8会場で2回戦を行い、浦和駒場スタジアムの第1試合では優勝経験校の青森山田(青森)が飯塚(福岡)と対戦し、PK戦の末に3回戦への進出を決めた。

 27年連続29回目の出場になった青森山田は、今シーズンの高円宮杯プレミアリーグEASTを制し、サンフレッチェ広島ユースとのファイナルも制して頂点に立った。その勢いに乗って選手権制覇を目指す大会初戦になった。一方で2年連続2回目の出場となった飯塚は2トップにボールを預けて押し上げる形で対抗していった。

 青森山田は攻撃回数こそ多いもののゴール前に入り込む決定機は作れずに時間が進んだ。左サイドバックのDF小沼蒼珠が青森山田の伝統になっているロングスローでボールを入れたが、飯塚の守備陣もGK松﨑鴻毅が中心に良い対応を見せた。前半最大の得点機は前半30分、飯塚が最終ラインと松崎の間で連係ミスを起こすと青森山田のMF川原良介がボールをカット。あとは無人のゴールに押し込むだけの形だったが、角度の狭い位置からのシュートはゴールポストに当たり、0-0で前半を終えた。

 後半も前半と同じような展開の中で迎えた後半24分、飯塚は前線に入ったボールに対して押し上げると、相手のクリアボールをはじいたところにFW原翔聖が反応。競り勝ってボールをキープすると、キックフェイントから縦に持ち出して左足シュートを決めて先制に成功した。前半から青森山田の最終ラインと互角に渡り合っていた2トップの一角が貴重な1点をもたらした。

 追いかける展開になった青森山田は焦りもあってミスも多かったが、それでも後半34分に右サイドからのクロスにFW米谷壮史がヘディングで合わせ意地の同点ゴール。さらに米谷は後半39分に最終ライン背後へのロングボールに抜け出す決定機を迎えたが、必死に戻った飯塚の守備陣がシュートのコースを変えて失点を免れ1-1のまま決着はPK戦に持ち越された。

 PK戦では青森山田のGK鈴木将永が2人目をセーブ。キックは5人が全員成功させ、PK戦のスコア5-3で苦しみながら大会初戦の2回戦を突破した。青森山田は年が明けて来年の1月2日に3回戦で静岡学園(静岡)と広島国際学院(広島)の勝者と対戦する。

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング