「衝撃的」 高校サッカー“失敗トリックFK”に海外驚き…珍場面に「最高のコメディ」【23年厳選トピック】

高川学園のトルメンタに脚光(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
高川学園のトルメンタに脚光(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

トリックFKがまさかの不発…第101回選手権のワンシーンに海外脚光

 2023年のサッカー界では数々の珍シーンがあったなか、厳選トピックとして今回は昨冬の全国高校サッカー選手権でトリッキーなフリーキック(FK)がまさかの失敗に終わった場面に再脚光。珍セットプレーとして話題を呼んだシーンの結末には海外からも熱視線が注がれた。

 第102回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕し、29日に1回戦が終了。静岡学園(静岡)や市立船橋(千葉)、前橋育英(群馬)といった前評判の高い優勝経験校が順当に初戦を突破した一方、U-17ワールドカップ(W杯)で活躍した2年生FW高岡伶颯を擁する日章学園(宮崎)は、PK戦の末に初戦で姿を消した。

 同じく初戦敗退となった高川学園(山口)は、市立船橋に1-4で敗戦。高川学園といえば、4強入りした第100回大会でセットプレー時に複数人が手をつなぎながら輪になって回転する「トルメンタ」(スペイン語で嵐を意味)と名付けられた珍セットプレーで得点し話題をさらった。

 前回大会ではこの「トルメンタ」が失敗に終わった場面が脚光。3回戦の東山(京都)戦、0-2とビハインドで迎えた後半21分、ゴール正面やや左側でFKのチャンスを得ると、セットしたボールの前で3選手が輪になり回転。2回転ほどしたのちに輪が解けたあと、1人目、2人目がボールをまたいで通過し、3人目のFW山本吟侍が右足で狙うも、シュートは力なく転がり枠外へ外れた。

 この“失敗トルメンタ”が海外メディア上で話題に。英メディア「スポーツ・バイブル」は「日本の高校サッカー部が今年最悪のフリーキックをやってのけた」と伝えれば、サッカーに関する面白い映像や画像を投稿する「Out Of Context Football」上でも注目を浴び、海外ファンからは「衝撃的」「なんだこれは」「最高のコメディ」と驚きが広がった。

 前代未聞の珍セットプレーとして、国内外で話題をさらった高川学園。今大会ではセットプレーから1点を奪ったものの「トルメンタ」は披露されないまま大会をあとにした。

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