日本代表MF伊東純也、“レギュラー”として臨むアジアカップへ「今回はしっかり最初から活躍したい」
3日目のトレーニング後に取材に応じる
森保一監督率いる日本代表は12月30日、来年1月1日のタイ代表戦に向けた3日目のトレーニングを行った。DF谷口彰悟(アル・ラーヤン)も合流し、この日から24人がピッチに登場。トレーニング後にはMF伊東純也(スタッド・ランス)が取材に応じた。
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2022年カタール・ワールドカップ(W杯)後も好調を維持したままの伊東はリーグ戦全試合で先発を続けるなどウィリアム・スティル監督からの信頼も厚い。2023年の日本代表でも、ペルー戦、ドイツ戦、トルコ戦(PK)、チュニジア戦でゴールを挙げるなど勢いは衰えていない。練習でもランニングが始まると先頭を走ってチームを引っ張っている。
伊東は2023年を「ゴールだったりアシストだったりはちょっと物足りないっていう感じはありますけど、フィーリングとしては悪くない感じでずっとできているかなと思います」と振り返った。この日の練習でもクロスに身体をルーレットのように一回転させながらヒールでゴールを決めるなど絶好調ぶりを見せている。
2019年UAEアジアカップでは2戦目のオマーン戦で後半39分に途中出場したのを皮切りに、3戦目のウズベキスタン戦で先発フル出場した。だがベスト16のサウジアラビア戦に後半32分から途中出場、準決勝のイラン戦で後半44分に投入され、決勝のカタール戦も後半39分から出番が来るなど、まだレギュラーとしての立場を築いていなかった。
前回大会について伊東は「暑さだったり、グラウンドだったりっていうのもありましたし、どんな相手にも全部難しい試合だったっていう印象はありますね。そんな試合に出ていたというイメージはなくて、最後の途中から出ることが多かったんで、今回はしっかり最初から活躍したいなっていう気持ちはあります」と悔しさを見せた。
今回のアジアカップは約1か月で決勝までだと7試合を戦う厳しい戦いになる。ところが伊東は「いっぱい試合できれば嬉しいことなので。個人的には、そんな連戦が苦手っていうイメージはないので、できるだけ多くの試合に出場して、チームの勝利に貢献できればいいかなと思います」と、楽しみにしている様子だった。
そしてタイ戦については「新しいメンバーが多いので、その選手たちが多分出場する」と予想しながら、「まずは勝たなきゃいけないですけど、そのなかでまたいい競争が生まれるし、新しい選手が前からいる選手を脅かすぐらいの感じになれば、もっと強くなるかなと思います」と受けて立つ気構えを見せていた。
(森雅史 / Masafumi Mori)
森 雅史
もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。