「本当に美しい」 ブライトン“パス30本”連携弾に喝采、GKから攻撃つながる光景にファン熱狂【23年厳選トピック】
第5節ユナイテッド戦でブライトンの美しい連係ゴールが炸裂
2023年のサッカー界では数々の反響シーンがあったなか、今回はイングランド1部ブライトンが今季プレミアリーグ第5節のマンチェスター・ユナイテッド戦で見せた見事な連係ゴールに再びスポットを当てる。30本のパスをつないだ末に奪った1点は、ファンの喝采を呼んだ。
9月16日にアウェーで行われたユナイテッド戦。日本代表MF三笘薫が5試合連続でスタメンに名を連ねたこの試合、ブライトンは前半20分にFWダニー・ウェルベックのゴールで試合を動した。
後半に入ってもブライトンの勢いは衰えない。立ち上がりの同8分にドイツ代表MFパスカル・グロスが追加点を決めてリードを広げると、同26分にはDFタリク・ランプティが左サイドから供給したグラウンダーのクロスを途中出場のFWジョアン・ペドロが上手く合わせダメ押しの1点をゲットする。その2分後にユナイテッドに1点を返されるも、リードを守り切り勝ち点「3」を手にした。
この試合でとりわけ注目を集めたのがブライトンの2点目。クラブ公式X(旧ツイッター)は9月17日に“過程”にフォーカスした動画を公開した。
三笘が左サイドで起点なって生まれたこのゴールは、自陣でのゴールキックから攻撃が始まった。左サイドのランプティに展開しドリブルで敵陣まで運んでからは、チーム一体となり前後左右、ピッチ全体を広く使いながらパスを回し続ける。少ないタッチで緩急を織り交ぜつつパス交換すること30回。最終的にグロスが絶妙なステップで相手を翻弄しシュートを突き刺したとはいえ、そこに至るまでの連係は実に見事だ。
クラブが「デ・ゼルビズモ(デ・ゼルビ理論)」とメッセージを添えてこの動画を公開すると、大きな話題に。12月29日時点で再生回数は939万を数えているほか、コメント欄には「素晴らしいチーム」「完全にユナイテッドを破壊」「本当に美しい」「英国版バルセロナ」「美しくハードワークが詰まったゴール」といった称賛の声が相次いで寄せられている。
ただ、ブライトンは9月後半にUEFAヨーロッパリーグ(EL)の戦いが始まって以降、過密日程の影響でチーム状態が低下。主力の負傷離脱も相次いだ。とはいえ、現地時間12月28日のプレミアリーグ第19節トッテナム戦(4-2)ではDFペルビス・エストゥピニャンが復帰を果たすなど明るい兆しも見え始めた。ファンは、1人でも多い負傷者のカムバックとともに強く美しいブライトンが戻ってくることを待ち望んでいるだろう。