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英地元紙が行ったファン投票が意外な結果に 宿敵同士のサポーターの驚きの推しメンとは!?
リバプールファンはネビル氏、マンUファンはスアレス推し
英地元紙「メトロ」が、1500人のフットボールファンによるイングランドサッカー界の人気投票を実施した。その結果が、興味深いものとなった。
テレビ解説者の枠では、リバプールサポーターの票がクラブのレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏よりも、宿敵マンチェスター・ユナイテッドの功労者、ガリー・ネビル氏に流れた。ネビル氏は、リバプールで12年間プレーしたキャリアを持つジェイミー・レドナップ氏の票数をも上回った。現役時代は、ピッチでプレーする同氏に大ブーイングを浴びせたリバプールファンだったが、解説者としてのネビル氏には称賛の声を上げたのだ。
おそらく、古巣のマンUに対し、叱咤(しった)激励するネビル氏の歯に衣着せぬコメントがリバプールファンの共感を呼んだのだろう。
また、興味深い点はそれだけではない。2014年度にプレミアリーグで最も輝いた選手への投票も同時に行われたのだが、こちらはマンUサポーターが、クラブの顔であるFWウェイン・ルーニーよりも、当時のリバプールのエースを担ったFWルイス・スアレスに票を投じていたことがデータとして証明された。さらに、リバプールのキャプテンであり、象徴であるMFスティーブン・ジェラードもスアレス、ルーニーに次いで高い投票率となった。
マンUサポーターが昨季のリバプールをけん引した2人に票を投じたのは、おそらく苦々しい記憶が影響したのだろう。マンUは昨シーズン、リバプール相手にリーグ戦で2連敗を喫した。オールドトラッフォードでは、ジェラードが2ゴールを挙げ、スアレスにトドメを刺されて0-3の完敗。その記憶が鮮明に残っていたため、こうした投票結果になったのかもしれない。
犬猿の仲として世界的にも知られるリバプールサポーターと、マンUサポーター。だが、ファン投票では自身のクラブではなく、お互いに宿敵である相手側を評価する意外な結末となった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images