広島国際学院が開幕戦を制す! 早稲田実を2-0撃破、多彩なスローインで”無失点堅守”を攻略【高校選手権】
第102回全国高校サッカー選手権が国立競技場で開幕
第102回全国高校サッカー選手権は12月28日、国立競技場で早稲田実(東京B)対広島国際学院(広島)の開幕戦を行い、広島国際学院が早稲田実を2-0で撃破し、2回戦に駒を進めた。
初出場校同士の対戦となったなか、開始早々の前半1分、高い位置でボールを奪った早稲田実FW久米遥太がドリブルでペナルティーエリア内まで持ち運び、左足でシュートを放つが、惜しくもゴール右へと逸れた。さらに同3分、再び久米がGKと1対1のビッグチャンスを迎えるも、前に出た広島国際学院GK片渕竣介のセーブに阻まれる。
すると前半5分、スルーパスに抜け出した広島国際学院FW野見明輝の右足のシュートを早稲田実GK高村裕が弾き出すも、こぼれ弾を拾い、右サイドへ展開。そこからクロスが放り込まれると、ペナルティーエリア内で広島国際学院DF島川翔汰がフリーで受け、GKと1対1の決定機でシュートを放ったが、高村がスーパーセーブで弾き、こぼれ球はバーを叩いてラインを割った。その流れからのコーナーキックでも広島国際学院はバー直撃の決定機を迎えた。
開始数分で互いに幾度となく決定機を演出する白熱した展開となったが、スコアが動いたのは前半28分だった。左サイドで獲得したスローインの場面、ロングスローを放り込む素振りを見せながらも手前に出すと、そこからのクロスにMF長谷川蒼矢が頭で合わせ、最後は野見がヘディングで軌道を逸らしてネットを揺らした。東京大会では全試合を無失点で切り抜けた早稲田実にとっては不慣れな先制点献上となり、前半を折り返した。
リードしたことで勢いに乗った広島国際学院は後半開始早々の2分、左サイドからのグラウンダーのパスを複数人がスルー。フリーで受けた野見がシュートを放つも、高村の好セーブに阻止された。それでも同12分、右サイドのロングスローから長谷川が頭で合わせ追加点をマーク。試合はそのまま2-0で終了した。
東京大会を無失点で勝ち上がった圧倒的な堅守を誇る早稲田実を相手に、1点目、2点目ともにスローインから見事に打開し、広島国際学院が2回戦へと駒を進めた。