第102回全国高校サッカー選手権が開幕! 名古屋の田中主将が選手宣誓「皆の声がスタジアムに戻ってきます」

第102回全国高校サッカー選手権が開幕(写真はイメージです)【写真:荒川祐史】
第102回全国高校サッカー選手権が開幕(写真はイメージです)【写真:荒川祐史】

47都道府県から48校の代表チームが国立競技場に集結

 第102回全国高校サッカー選手権は12月28日、国立競技場で開会式が行われた。選手宣誓は、初出場の名古屋(愛知)で主将を担うMF田中響貴が務めた。

 47都道府県から48校の代表チームが集結したなか、選手宣誓で登壇した田中は「第102回を数える今大会は、久しぶりに皆の声がスタジアムに戻ってきます。苦しい時や辛い時に僕たちの背中を押してくれたのは、いつも仲間の声でした。歓喜の時、僕たちにより一層の喜びをもたらしてくれたのは、支えてくださる多くの方々の声でした。これから夢舞台が幕を開けます。スタジアムに響き渡る声が、僕たちにきっとかけがえのない繋がりを感じさせてくれるはずです」と、今大会から久しぶりに解禁となる声出し応援に言及した。

 同日に早稲田実(東京B)と広島国際学院(広島)の開幕戦が行われ、名古屋は29日に日章学園(宮崎)との対戦を控えている。

■MF田中響貴の選手宣誓全文

「宣誓。私たち代表48校は今、厳しい地区大会を勝ち抜き、この国立競技場に集えたことにとても感動しています。第102回を数える今大会は、久しぶりにみんなの声がスタジアムに戻ってきます。苦しい時やつらい時に僕たちの背中を押してくれたのは、いつも仲間の声でした。歓喜の時、僕たちにより一層の喜びをもたらしてくれたのは、支えてくださる多くの方々の声でした。これから夢舞台が幕を開けます。スタジアムに響き渡る声が僕たちにきっと、かけがえのない繋がりを感じさせてくれるはずです。振り返れば、僕たちの青春は順風満帆とは言えず、思うようにサッカーができない日々の連続でした。それはまさに苦難の時でした。しかし、ここにいる誰もが諦めることなく、今日、この日にたどり着くことができました。苦難は僕たちに忍耐することを教えてくれました。その忍耐は僕たちをより強く、たくましいものへと成長させ、目指すべき目標、希望を与えてくれました。一人では到底立つこともできなかったこの夢舞台。仲間や指導者の方々、家族、そしてこの大会に携わるすべての方々に感謝します。そして最後に、スポーツは仲間をひとつにします。スポーツは皆を笑顔にします。スポーツは他の誰かの勇気やきっかけになります。スポーツは世界を平和にします。僕たちのサッカーが日本の、そして世界の一隅を照らす希望の光となるよう、心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くしてプレーすることをここに誓います。令和5年12月28日、愛知県代表・名古屋高等学校、サッカー部主将田中響貴」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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