試合前夜に駒澤大高監督が激怒! 2年連続8強進出の裏で「1年間で最悪な雰囲気」だった真相とは

「謙虚になったことで結果につながった」

 選手たちにはこれがいいクスリとなったようだ。主将のDF高橋は「ある意味、謙虚になったことでいい試合ができて結果につながったと思っている」と振り返った。選手が主体となり、真摯な態度で試合に臨むことができたようだ。チーム2点目を決めた10番のMF矢崎一輝も「色んな人に感謝して戦いたい。4−0で勝ってはいるんですけど、自分たちはまだまだ。慢心とかおごりを捨てて、自分たちがやるべきことをやる」と気を引き締めていた。

 大野監督も突き放すだけでは終わらなかった。強豪・山梨学院を圧倒した試合を「1年に1回できるかできないかのゲーム」と教え子たちの奮闘を称えた。

 失敗は成功のもと――。過ちから学び、これまで以上に強靭な精神力を手にした駒澤大高が初のベスト4へ向けて邁進している。

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

 

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