試合前夜に駒澤大高監督が激怒! 2年連続8強進出の裏で「1年間で最悪な雰囲気」だった真相とは

大野監督が明かす…「昨日の夜、サッカー以外のことできつく怒りました」

 第95回全国高校サッカー選手権大会は3日に各地で3回戦が行われた。駒澤大高(東京A)は優勝経験のある山梨学院(山梨)を4−0で撃破し、2年連続ベスト8進出と順調な歩みを続けているが、その裏でチームの雰囲気はかつてないほどに険悪だったという。

 試合後の勝利監督インタビューで大野祥司監督は「昨日の夜は相当、サッカー以外のことできつく怒りました。姿勢や覚悟が全然なっていない」と前日に選手を叱責したと話した。1−0で勝利した2日の高松商(香川)戦の試合内容が乏しかったこともあるが、怒りに火をつけたのは「サッカー以外」の部分。選手たちがピッチの外で見せた気の緩みがどうしても許せなかったという。

 駒澤大高は全国大会に向けて募った寄付金の一部で疲労回復のための水素吸引器を購入。連戦や遠征の際には選手たちが使用していたというが、2日の試合日に選手数名が個別に所持していた吸引用のチューブを家に忘れていたことが発覚。この初歩的ミスに大野監督は「本当の感謝をしていない」と呆れ、周囲のサポートに対する礼儀や感謝の気持ちを欠いたとして激怒した。

 キャプテンのDF高橋勇夢曰く「1年間で最悪な雰囲気」がチームに漂った。この事態に大野監督が講じたのは、あえて選手を「突き放す」という手段だった。試合前夜のチームミーティングは中止し、謝罪をしにきた選手に「過去は過去で、これで明日勝つか勝たないかはお前ら次第だから」という言葉を残したほかは、試合当日の朝の散歩中に短い話があったのみ。試合中も多くの指示は与えられなかったという。

 

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