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女子W杯で母国選手にキス行為が波紋 スペイン連盟前会長に処分も「栄光を汚した」【23年厳選トピック】
ルビアレス氏はRFEF会長を辞任、FIFAは3年間の活動停止処分を下す
2023年のサッカー界では数々の衝撃シーンがあったなか、今回は女子ワールドカップ(W杯)で当時のスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長が母国女子選手に対して唇にキスをした問題について振り返る。
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オーストラリアとニュージーランド共催で行われた女子W杯は、決勝でスペイン女子代表がイングランド代表女子を1-0で破り初優勝。表彰式では当時のルビアレス会長も出席したなか、スペイン女子代表MFジェニファー・エルモソに対し唇にキスをしたシーンが物議を醸した。
その後、ルビアレス氏は9月10日にRFEF会長を辞任。またFIFA(国際サッカー連盟)は3年間の活動停止処分を科した。FIFAは声明で「FIFA規律委員会は、スペインサッカー協会(RFEF)の元会長ルイス・ルビアレス氏が規約に違反した行為を行ったとして、国内外のあらゆるサッカー関連活動から3年間の活動停止処分を下した」と発表している。
こうした背景を受け、エルモソの1年をスペイン紙「20 minutos」が改めて注目。「ジェニファー・エルモソと人生が180度変わった年」と、一連の事件を振り返った。記事では「メダル授与式での同意のないキスが初優勝という栄光を汚し、選手を複雑な状況に陥らせた」と指摘する。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」は「世界で最も影響力のある女性25人」にエルモソを選出。「最も賞賛するのは、彼女がこの状況にどう対処したかだ。彼女は事件を軽視せず、メディアの注目が高まったなかで、正しいとわかっていることをやり続けた。正義を追求する彼女は、このような行為が二度と起こらないよう、世界中の女性に貢献している。彼女はサッカーのフィールド内だけでなく、外でも勇気を持ったリーダーだ」と称賛の言葉を贈った。
FIFAの女子最優秀選手賞の最終候補の3人にも名を連ねているエルモソ。スペイン初優勝の貢献などサッカーの面に加え、堂々とした振る舞いは世界でも称えられている。