Jリーグクラブの“エンブレム刷新”「韓国も同様に…」 海外メディアも問いかけ「アイデンティティーの危機なのか?」

新エンブレムに海外注目【写真:徳原隆元】
新エンブレムに海外注目【写真:徳原隆元】

G大阪、FC東京、名古屋など“シンプル化”路線が目立つJリーグクラブの新エンブレムに注目

 Jリーグのクラブを象徴するエンブレム刷新が、さまざまな形で反響を集めた。近年モダンなデザインにチャレンジしている日本のクラブチームのエンブレムについて、海外メディアも「日本サッカーはアイデンティティーを失っているのか?」と問いを投げかけている。

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 歴史的な背景、地域のカラーが込められているものが多い。しかしアナログからデジタルへ移行した時代背景に沿う形で、近年は“シンプル化”路線へデザインを一新する動きが増えている。

 2022年にはガンバ大阪が発表した新エンブレムは、炎、ハート、ゴールの3つの要素によってG大阪の頭文字「G」を造形したシンプルな変化となった。今年に入ってからはJ1の名古屋グランパスやFC東京がエンブレムの形を変え、新たな出発を報じている。

 こうしたエンブレムの傾向に注目したのが、ユニフォーム関連に特化した海外メディア「Footy Headlines」だ。「日本のサッカーチームの多くが伝統的な紋章を捨て、よりモダンでシンプルなデザインを選ぶなど、大きな変革が起きている。これは良い変化なのか、それともアイデンティティーの危機なのか?」と、題しこれまで起こったエンブレムの変化を辿っている。

 記事では、「シンプル化の傾向は日本だけにとどまらず、韓国の蔚山現代や大韓サッカー協会も同様に新しい紋章を発表している」と海外の流れも含め考察。韓国でもエンブレムの刷新が行われていることにも触れつつ「ヨーロッパのクラブが“革新”の最前線にいたのは確かだが、この傾向は今のところヨーロッパでは止まっているようだ」と欧州では一旦その流れが収まっていると伝えている。

 そうしたJリーグ外の流れも踏まえ、同メディアは「新しいロゴは現代にふさわしいという意見がある一方で、プロリーグが創設された1990年代の日本サッカーのアイデンティティーを奪ってしまうという意見もある」とファンの意見が割れていると報じた。

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