選手も「誇り」に思う熱狂ぶり 浦和、埼スタの“揺れるゴール裏”に海外驚き「恐ろしい」【23年厳選トピック】
今年5月のACL決勝第2戦の応援シーンに脚光
2023年のサッカー界では数々の反響シーンがあったなか、今回は浦和レッズが今年5月にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝でアル・ヒラル(サウジアラビア)を撃破して3度目のアジア制覇を成し遂げた際、熱狂的として知られる浦和サポーターが見せた圧巻の応援風景を振り返る。海外ファンからも「なんてこった」「恐ろしい」と、脱帽の声が上がった。
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アウェーでのACL決勝第1戦を1-1ドローで終えた浦和は5月6日、ホームで迎えた第2戦の後半4分、セットプレーからDFマリウス・ホイブラーテンが放ったヘディングシュートがオウンゴールにつながり先制点を奪取。その後の反撃を無失点に抑えて1-0で勝利し、2戦合計スコアでも2-1で上回った結果、2007年、17年に続く3回目のACL優勝を成し遂げた。
この勝利を後押ししたのが、浦和サポーターだった。選手入場時には、スタジアムの各スタンドからビジュアルが出現。バックスタンドには「URAWA AIR」と記された飛行機が登場し、昨年にタイのブリーラムで行われたグループステージ、埼玉開催の決勝トーナメントを経て、サウジアラビアの首都リヤドでの決勝初戦を戦ってきたことを示すビジュアルサポートで選手たちを出迎えた。
そんな演出に加え、大声量かつ、一体感に満ちたサポーターの熱気に海外ファンが驚愕。選手がウォーミングアップを開始した際には、ゴール裏に集結したサポーターたちが一斉に飛び跳ね、スタンドが揺れる光景が繰り広げられたなか、このワンシーンに敵国サウジアラビアファンなどから「なんてこった」「恐ろしい」「勝つに値する観客」「身震いした」などと脱帽の声がSNS上で寄せられた。
浦和は12月、アジア王者としてクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場。準決勝でイングランド1部マンチェスター・シティに0-3、3位決定戦でエジプト1部アル・アハリに2-4で敗れて世界4位に終わったが、開催地サウジアラビアまで多くのサポーターが駆け付け、DFアレクサンダー・ショルツは「浦和を世界に証明してくれたサポーター、日本を代表してくれたサポーターです」と称賛。FWホセ・カンテも「アジアで一番のファンがいるというのを見せてくれました。彼ら、浦和のサポーターのことを僕の人生で一生、忘れないでしょう。本当に素晴らしく、彼らのサポート、今大会もここまでこの距離を来てくれるのは簡単なことではないです。僕らも選手として誇りに思いますから」と、感謝の言葉を述べていた。