「仲間を信じるしかない…」 決勝点を決めた殊勲の前橋育英DF、累積2枚目の警告を後悔
8強進出を導く一撃を決めた角田、6分後にハンドで警告を受ける
名門の2年生センターバックは、歓喜と失意を同時に味わった。3日の全国高校サッカー選手権3回戦で、前橋育英(群馬)は遠野(岩手)に1-0で勝利した。前半2分の決勝ゴールを決めたのが、DF角田涼太朗だった。
前橋育英のスタメンには6人の2年生選手が並んだ。しかも、4バックの全員が2年生という最終ラインで、2日の2回戦では夏のインターハイとの二冠を狙う市立船橋(千葉)の攻撃を封殺。気心の知れた同学年で組むことに、角田は「連携も良く取れていると思う」と話す。
喜びの瞬間が訪れたのは、試合開始早々の2分だった。右CKを得た前橋育英はボールを中央に上げると、混戦から角田が押し込んだ。角田は「1回ボールが前で当たったので来るかなと思った。ゴールも空いていて、『自分が決めないと』と思ったところに落ち着いて決められて良かった」と貴重な先制ゴールになった。
しかし、その6分後だった。相手がドリブルで仕掛けてきたところで、目の前に浮いたボールに手が出てしまった。ハンドの反則だけでなく、主審からはイエローカードが提示された。角田にとっては、これが今大会の累積2枚目。5日の準々決勝は無念の出場停止となった。
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