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「初物尽くし」の正智深谷で光った初出場の2年生MF 中学時代からの“絆”で先制点をアシスト
3-0で創造学園を破り初の8強進出 快勝劇を導いた“代役ボランチ”海老塚の好配球
第95回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦の8試合が行われ、正智深谷(埼玉)が創造学園(長野)に3-0で快勝し、初の準々決勝に進んだ。埼玉県勢の8強進出は第89回大会の西武台以来、6大会ぶりだ。5日の準々決勝で、今年度のプレミアリーグ・チャンピオンシップを制し高校年代日本一に輝いた青森山田(青森)と激突する。
「初の8強、初の先制、初の完封と今日は初物尽くしでした」と、正智深谷の小島時和監督は開口一番、こんな軽口を放って喜びを表現した。
1、2回戦とも前半に先制されて、後半の2得点で逆転。決勝点はいずれも、主将のMF小山開喜が決めたPKだった。ところがこの日は前半19分に先制し、前半アディショナルタイムには小山が流れのなかから蹴り込み、試合終了直前にもFW梶谷政仁がMF須藤寿音のラストパスを突き刺してダメを押した。
“初物尽くし”のなかでも特筆したいのが、今大会初出場で先発のチャンスが巡ってきた2年生MF海老塚宝良だ。前日の2回戦でボランチの谷口瑛也が一発退場となり、3回戦は出場停止となっていた。代役を誰にするか、小島監督と名参謀の金井豊コーチらが前夜に熟慮した結果、ある選手を起用することで決まっていた。しかし、一夜明けると金井コーチは海老原を推挙。「どう戦ったらうちの良さを一番出せるか、夜中にあらためて考えたら海老塚だった。周りがよく見えてパスを出せるし、チームメートの良さを引き出せる選手。監督も承諾してくれた」と理由を説明する。