ゴラッソのちPK失敗に「チャラだ、チャラ」のイジリ 98年以来の8強進出に佐野日大は好ムード

梅澤が放った鮮烈な一撃 相手も「あのスーパーゴールは仕方ない」

 全国高校サッカー選手権3回戦、佐野日大対一条戦、佐野日大のDF梅澤峻は鮮やかなボレーシュートを叩きこみながらPK戦での失敗で天国と地獄に落ちかけた。それでもチームは何とか勝利をものにし、試合直後にはその梅澤を“イジる”ムードの良さもあるようだ。

 前半19分、梅澤の放った一撃は鮮烈だった。FW野澤陸がゴール前に送ったクロスは相手DFに跳ね返されたものの、ペナルティーエリア左45度、ゴールから約25メートルの位置にいた梅澤が迷うことなく左足を振り抜く。高速シンカーのような軌道を描いた一撃は、一条GK本山善敏の手をかすめてサイドネットを揺さぶった。

 対戦相手の一条・前田久監督、主将のDF稲葉大典が異口同音に「あのスーパーゴールは仕方ない」と話したほどのゴラッソ。決めた本人も驚いたほどで、思い切りよく打ったことが先制点につながったと語っている。

「難しいボールで打つか迷ったんですけど、あの状況で打てば入るのかなと思って打ちました。練習はしているけど、けっこうイチかバチかという部分はあった。チャレンジすれば入るものだなと思いました」

 その後も後半3分に同じ位置からオーバーヘッド気味に際どいシュートを放つなど、攻撃のアクセントとして機能した。しかし好事魔多し。チームは2-1で迎えた試合終了間際の同39分にCKの混戦から同点弾を浴びてPK戦へ突入。ここで佐野日大1人目のキッカーを任されたのは梅澤だったが、まさかの失敗に終わった。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング