アーセナルは「彼なしでは生きていけない」 チームの抱えるジレンマに英注目「1対1の守備が最強なのはおそらく…」

アーセナルのオレクサンドル・ジンチェンコ【写真:Getty Images】
アーセナルのオレクサンドル・ジンチェンコ【写真:Getty Images】

冨安は怪我で離脱、先発のジンチェンコが失点場面に関与

 イングランド1部アーセナルは現地時間12月23日にプレミアリーグ第18節でリバプールと敵地で対戦。セットプレーから先制するも、その後に同点に持ち込まれて1-1のドローに終わった。英メディアでは失点シーンを引き合いに出し、左サイドバックのウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコのパフォーマンスに着目している。

 首位攻防戦となった大一番。アーセナルは前半4分にキャプテンのMFマルティン・ウーデゴールのフリーキック(FK)からDFガブリエウ・マガリャンイスがヘディングで押し込んで先制した。

 しかし、同29分にロングパス1本からピンチを招き、失点してしまう。DFトレント・アレクサンダー=アーノルドのフィードを受けた右サイドのFWモハメド・サラーがドリブルでエリア内に持ち込むと、対峙するジンチェンコをあっさりとかわして左足でシュート。強烈な一撃がGKダビド・ラヤの守るゴールのニアサイドを撃ち抜いた。

 ジンチェンコはサラーのドリブルに対して上手く対応できず、得意の左足でシュートを打てるコースへの突破を簡単に許してしまった。英紙「デイリー・テレグラフ」は「ジンチェンコはアーセナルの守備のアキレス腱だが、彼なしでは生きていけない」と守備に不安のあるジンチェンコの起用について伝えている。

 ジンチェンコは組み立てのパスやドリブルでのボール運びなど攻撃面で欠かせない能力を備えた選手であり、守備力との天秤にはならざるを得ない。その点はシーズンを通してアーセナルが抱える大きなジレンマとなっている。

 とはいえ、日本代表DF冨安健洋など負傷者が多いことでそもそもの選択肢が限られているというチーム状況についても言及されていた。

「アルテタ監督のサイドバックの中で、1対1の守備が最強なのはおそらく冨安健洋だろう。去年の10月の試合でも冨安が左サイドバックで先発し、サラーを圧倒した。問題は冨安が怪我に苦しめられ続けているということで、現在もふくらはぎの治療中だ。冨安と同じくバックライン全体をカバーできる新戦力のユリエン・ティンバーも負傷中で起用できない」

 ここ数シーズンは守備陣の負傷者の多さに苦しめられているアーセナル。1月の移籍市場ではこの問題を解決する動きを見せるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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