ロングスローなど飛び道具も充実! 駒澤大高が多彩な攻撃で山梨学院を4-0と圧倒し2年連続8強

6年前の選手権8強黒星のリベンジ果たす

 第95回全国高校サッカー選手権大会の3回戦が3日に各地で行われた。駒沢陸上競技場では地元・駒澤大高(東京A)が優勝経験を持つ山梨学院(山梨)を4-0と圧勝し、2年連続ベスト8へ駒を進めた。

 試合はわずか7分で動いた。左からのCKを得た駒澤大高はMF長井虎之介のキックをDF村上哲が頭で合わせて先制する。同17分にはCKの二次攻撃から10番のMF矢崎一輝が豪快に押し込んで2点目をゲット。同19分に矢崎のドリブル突破から得たチャンスをMF西田直也が決め。前半だけで3点のリードを奪った。

 防戦一方で攻撃の糸口をつかめずにいた山梨学院は同28分、2回戦の尚志(福島)戦でゴールを決めていた1年生のFW宮崎純真を投入して反撃態勢を整えた。

 しかし、駒澤大高は主導権を明け渡さなかった。細かなパスワークに加え、質の高いセットプレーやロングスローという飛び道具を生かして多くのチャンスを演出。守備でも強烈なプレスで相手に隙を与えず。後半13分には主将DF高橋勇夢にもゴールが生まれた。

 大量4得点を重ね、2年連続の8強入りとなった駒澤大高。チームを率いる大野祥司監督は「相手が山梨学院。6年前の選手権ベスト8で0-1で負けているので、そのリベンジという思いが強かった」と雪辱を果たしたことに感慨深げだった。準々決勝に向けては「自分たちのサッカーをやれるように準備していきたい」と語り、2点目を決めた矢崎も「いろんな人の支えがあってこそなので、安心せずに自分たちのサッカーをしたい」と気を引き締めていた。

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

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