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浦和の“ガス欠”露わ…クラブW杯3決で力尽きる ショルツ無念「手ぶらで帰るようなもの」【現地発】
クラブW杯3位決定戦でアフリカ王者アル・アハリ(エジプト)に2-4敗戦
浦和レッズはサウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)で、12月22日の大会最終日に行われた3位決定戦でアフリカ王者アル・アハリ(エジプト)に2-4で敗れた。一時は同点になるPKを決めたDFアレクサンダー・ショルツは「多くの選手にとって、もうガソリン切れだったと思います」と、率直なところを話した。
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浦和は15日に大会初戦のクラブ・レオン戦(メキシコ)に1-0で勝利し、19日にマンチェスター・シティ(イングランド)に0-3で敗戦。そして中2日でアル・アハリ戦だった。その間、レオン戦とシティ戦は全く同じスタメンで、アル・アハリ戦ではMF大久保智明が欠場してDF酒井宏樹がスタメン出場。8日間で3試合を行ったが、ほぼスタメン固定だった。その試合は前半から疲労度が隠せずに2失点。前半終了間際にFWホセ・カンテ、後半の早い時間でショルツが決めて追い付いたが、力尽きるかのように2失点を重ねて終えた。
自陣のミスからの失点もあった試合だが、ショルツは「多くの選手にとって、もうガソリン切れだったと思います。それが、そのようなミスを誘発したと思います。経験不足も見せてしまいました。あまり批判的にはなりたくないです、(シーズンの)ラストゲームですからね。ただし、分析したら非常に悪い試合だったと思います」と振り返った。センターバックコンビを組んだDFマリウス・ホイブラーテンもまた「エネルギーが足りなかった」と話した。
マチェイ・スコルジャ監督は「私自身もたくさんのミスを犯した試合だったと思います。選手の疲労の読みのところでも間違った部分があったと思います。準備の日数が相手より1日少ないなかで、中2日でも十分回復できるであろうと思っていましたけれども、そうではありませんでした。難しい試合でしたけれど、選手たちは諦めず戦い、2得点決めたという素晴らしい資質を見せた試合だと思いますので、彼らには敬意を表したいと思います」と、この要素について話した。
浦和は2月18日にリーグ開幕戦を行い、そこから308日間で公式戦が60試合目だった。その間にはサウジアラビアに2回、韓国、中国、ベトナムに各1回の遠征もあった。関東圏のチームなので交通の便に比較的恵まれているとはいえ、九州や北海道へ飛んでのアウェーゲームもある。
11月以降、各タイトルの勝負どころとなる時期に浦和は明らかにパフォーマンスを落としていた。最終的にほぼ全員が戻ったとはいえ、負傷離脱も相次いだ。ショルツは「まず(サンフレッチェ)広島を相手にリーグ3位を失いました。福岡に(ルヴァンカップの)決勝で負けました。アル・アハリに3位を持っていかれました。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)を勝ったので、まあ良いシーズンだったのでしょう。まあ、あとからは色々なことは言えますが、最終的に僕らはチームとしてそこまで良くなかったと思います」と振り返る。そして、「ここで2週間を過ごしました。手ぶらで帰るようなものです。言葉が出ません」と悔しさを噛みしめていた。
試合を終え、取材エリアでMF安居海渡は疲労困憊という様子で「本当に休みたいです。本当に疲れました」と話していた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)