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“世界3位”に届かずの浦和、ミスの多さを監督は指摘 「相手のほうが勝利に値するチームだった」
アル・アハリに2-4で敗戦
J1浦和レッズは12月22日、サウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)の3位決定戦でアル・アハリ(エジプト)相手に2-4で敗れ、4位で大会を終えた。マチェイ・スコルジャ監督は試合後、「相手のほうが勝利に値するチームだった」とミスの多さを嘆いた。
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浦和は前半19分、相手コーナーキックのこぼれ球を拾ったDFモハメド・ハニが距離のある所から低弾道の強烈ミドルを許すと、GK西川周作が弾いたボールが高く弾み、詰めてきたDFヤセル・イブラヒムに押し込まれてしまった。さらに前半25分、自陣のビルドアップミスからペナルティーエリア内でボールを奪われる拙いプレーが出てしまい、FWタウ・ペルシに蹴り込まれて0-2とされた。
それでも浦和は前半43分、右サイドへのサイドチェンジを酒井がヘディングで競り勝って折り返すと、中央に浮いたボールを今季限りでの現役引退を発表しているカンテが左足ボレーでねじ込み、1-2と追い上げて反撃ムードを作って前半を終えた。
スコルジャ監督はハーフタイムにMF関根貴大とMF岩尾憲に代えてMF中島翔哉とFWブライアン・リンセンを投入。すると開始直後、相手のミスからペナルティーエリア付近でボールを奪うビッグチャンスが訪れリンセンが決定機を得るも、シュートを枠外に飛ばしてしまった。それでも直後、クロスにリンセンがヘディングで合わせると少しプレーが流れた後に主審がオンフィールドレビューを実施。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からはリンセンがヘディングした場面で相手にハンドがあったと進言があり、確認の末にトリ・ペンソ主審は浦和にPKを与えた。これをDFアレクサンダー・ショルツがゴール正面に蹴り込み、後半9分に浦和が2点ビハインドから同点に追い付いた。
しかし、後半15分、浦和は自陣ペナルティーエリア内の左サイドに浮いたこぼれ球でボレーシュートを許すと、MF小泉佳穂に当たってコースが変わったボールを西川も弾き切れずにゴール内へ。記録は小泉のオウンゴールとなり、再び1点ビハインドになった。スコルジャ監督は初戦で決勝ゴールのFWアレックス・シャルクとDF荻原拓也を酒井と小泉に代えて送り込んだ。
続く後半28分、浦和は相手のクロスに対して中央でのポジション争いで荻原がファウルをしてPKを与えてしまう。この絶体絶命の場面に西川が読み切ってキャッチするスーパーセーブ。浦和の希望をつないだ。ともに大会3試合目での疲労から、ラスト15分ほどはかなりオープンな状態に。最後の交代カードとしてFW興梠慎三が投入された。しかし浦和に同点ゴールは生まれず、アディショナルタイムにはフリーキックを直接決められて失点。浦和は2-4で敗れて3回目の出場となったクラブW杯を4位で終え、今シーズンの全日程を終えた。
スコルジャ監督は試合後、「勝利でこの試合を締めくくりたかった。いいチームに対してミスが多かった。相手のほうが勝利に値するチームだった」とコメント。先発に復帰したキャプテンのDF酒井宏樹も、「勝利で飾れなかったことが残念。それに尽きる
。ここまで大アウェーの中で彼ら(サポーター)の声が聞こえたことを誇りに思う。そのなかで結果を残さないといけなかった」と肩を落とした。
(FOOTBALL ZONE編集部)