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バルセロナMFを巡るマンチェスター・ダービーが勃発か
現状に不満を抱えるラキティッチ
マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティがバルセロナのクロアチア代表MFイバン・ラキティッチの獲得に乗り出すと英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
ラキティッチは今夏、セビージャから1400万ポンド(約25億円)の移籍金でバルセロナに加入したが、ルイス・エンリケ監督のもとでインパクトを残せていない。今季ここまで公式戦20試合に出場したが、ファンや評論家はラキティッチがクラブの哲学に適応できているのか疑問視しているという。
クロアチア代表MFは、元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスに次ぐ2番手に甘んじている状況に不満を抱えており、1月の移籍市場でイングランドの地に活躍の場を移すことを熱望しているようだ。
マンUはバルセロナ加入前からラキティッチの獲得を目指しており、ルイス・ファン・ハール監督は最優先ターゲットとしているローマのオランダ代表MFケビン・ストロートマンの確保に失敗した場合、クロアチア代表MFを2000万ポンド(約36億円)で引き入れる方針にシフトするとされている。
一方、“隣人”であるマンチェスター・シティもラキティッチ獲得を目指していると報じられており、マヌエル・ペジェグリーニ監督は、来年レンタル契約が満了を迎える元イングランド代表MFフランク・ランパードの代役としてクロアチア代表MFに焦点を当てているとのことだ。
今季、晩年を迎えたシャビの後釜として期待されていたラキティッチだが、クラブの持つ独自の哲学に適応し切れずにいる。しかし、その能力は現在でも世界で高く評価されている。本人がプレミアリーグ移籍を本格的に要望する場合、クロアチアのマエストロを巡るマンチェスター・ダービーが勃発することになりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images