苦悶の久保建英、脇腹を殴られ「肋骨にヒビが入った可能性」 スペイン紙指摘「アジア杯へ予期せぬ事態」
ソシエダはカディスに0-0のドロー 久保はフル出場
スペイン1部レアル・ソシエダは現地時間12月21日、ラ・リーガ第18節でカディスと対戦し、0-0と引き分けた。先発フル出場を果たした日本代表MF久保建英は、マークされた相手選手に脇腹を殴打され、腕を掴まれ投げ飛ばされるなどの被害に遭ったなか、スペイン紙は「肋骨にヒビが入った可能性があり、近い将来に控えているアジア杯へ予期せぬ事態を招く懸念がある」と指摘している。
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今年のラストゲームとなる一戦で公式戦3試合ぶりの勝利を目指すソシエダだったが、攻撃の中心選手である久保はラフプレーに苦しむことになる。前半終了間際、ボールを保持する久保が対峙した相手MFルベン・アルカラスを華麗にかわすも、振り切られそうになったアルカラスは右手を勢いよく振り落とし、久保の脇腹を殴打。久保は苦悶の表情を浮かべてうずくまることになったが、イエローカードすら提示されることはなかった。
さらに後半39分、ボールを持つ久保に対し、再びアルカラスが腕を掴み、振り回すように投げ飛ばすと、さすがの久保もこのラフプレーに苛立ちを露わにしていた。試合はそのまま0-0で終了し、ソシエダは3試合連続のスコアレスドローで2023年を締め括ることになった。
スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「久保の肋骨が心配」と見出しを打ち、「タケ・クボは痛みに苦しみながらスタジアムを去ることになった。結果のためとはいえ、アルカラスは肋骨への殴打と長時間に及ぶしがみつきという二重違反を犯した」と綴り、「肋骨を殴られ、肋骨にヒビが入った可能性があり、近い将来に控えているアジア杯へ予期せぬ事態を招く懸念がある」と指摘していた。
また、イマノル・アルグアシル監督の試合後のコメントも紹介しており、「殴られたタケの肋骨にヒビが入ったかもしれなかったので、交代を申請する寸前だった。だが、彼はそのまま試合に出場することを望んだ」と振り返り、そのままピッチに立たせる決断を下したことを説明している。今後検査を受けると伝えられているが、仮に久保が負傷を抱えたとなると、ソシエダにとっても日本代表にとっても大打撃となるのは間違いないだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)