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浦和スコルジャ監督、クラブW杯3決へ必勝宣言 自身“ラストマッチ”「今季ベストを見せたい」
欧州王者・マンC撃破に挑戦も…浦和に立ちはだかった大きな差
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、現地時間12月22日に迎えるサウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)3位決定戦に向け、「ここで今季のベストゲームを見せたいと思います」と話した。
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浦和は決勝のみ今年の春に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022を制してこの大会への出場権を勝ち取った。昨季に行われた準決勝までの道のりはリカルド・ロドリゲス前監督と勝ち抜いた。今季就任のスコルジャ監督は折に触れて「リカルド監督が導いてくれた舞台」と感謝を話していたが、自身もまた今季限りでの退任が決まった。そのラストの舞台が待っている。
チームによって、あるいは国によって3位決定戦はチームを支えたサブメンバーのための舞台だと捉えることもある。しかし、スコルジャ監督は「大きな目標に向かってみんなで固い決意を持って向かう試合です。また何人かにとっては浦和での最後の試合にもなるので、そういう意味でも決意は固い。我々にとって3位と4位では大きな違いがあります。ですので明日の試合では、明日の時点で最も強いチームをピッチに立たせたいと思います」と、あくまで3位を狙う姿勢を示した。
浦和は準決勝で、現在の世界最強クラブとも名高い欧州王者マンチェスター・シティ(イングランド)に0-3で完敗した。そこから中2日という厳しい日程であり、さらに今季60試合目の公式戦という蓄積疲労も無視できない。それでも、今大会初戦、15日のクラブ・レオン(メキシコ)戦で全治3か月と発表されていた膝の手術から1か月ほどで復帰した主将のDF酒井宏樹は、この試合の意義をこう語っている。
「(シティ戦で)感じるところはかなりあったと思います。個人的にも、みんなも。それが大きな成長のカギになると思います。試合中のリアクションもそうですけど、試合後のリアクションというのもこれからが大事なので。明日の試合に関しては、そのフィードバックという部分ではないですけど。ああやってサポーターがいっぱい来てくれたなかで、明日の試合は彼らのためにもそうですし、今回は僕らの中にもこれを機に引退する選手がホセ(・カンテ)みたいにいるので、どういうふうに締めるかというのはサッカー選手じゃなくても一般の人でも同じだと思います。そういう意味では、多くの意味を持つ試合になると思います。勝って終わるのか、負けて終わるのか」
「我々の目的は表彰台に立つこと」初戦で決勝弾のシャルクが勝利へ意欲
対戦相手は、浦和より1日早く行われた準決勝でフルミネンセ(ブラジル)に敗れたアフリカ王者アル・アハリ(エジプト)になる。そのゲームでは、非常に整理された4-3-3システムから鋭いカウンターを繰り出していた。しかし、シティのような変幻自在のチームと言うよりは、スタイルのハッキリしたチームという見え方もする。スコルジャ監督に対策はしやすいのではないかと問うと「イエス」と即答した。
指揮官は「もちろんアル・アハリ戦も非常に難しい試合ですけど、マンチェスター・シティは試合中に分析しながら相手に合わせて途中で構造を変えることもできるチームです。例えば相手のプレスを避けるため、マンチェスター・シティは非常に柔軟性があるチームと思いました。アル・アハリはどちらかというと同じ構造を維持するチームだと思います。ただ中盤に運動量がある。そこでのポジションチェンジがあるので、そこは見張らないといけません」と、試合を展望した。
浦和にとっては初出場した2007年大会と並ぶクラブ最高成績を求める試合になる。3位決定戦はサブ会場で行われるが、勝利すればメイン会場の表彰式に姿を見せることになる。クラブ・レオン戦で決勝ゴールを挙げ、今季限りで浦和を退団するオランダ人FWアレックス・シャルクは「我々の目的は表彰台に立つことです。しっかりとした形でシーズンを終えること、クラブのため、あとは自分のためにもですね。表彰台、3位を勝ち獲れるように。そして自分が重要な選手になれることを楽しみにしています」と話していた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)