今オフのJリーグ進出が噂された韓国人3選手 移籍、残留を決めたそれぞれの理由とは
2部降格も指揮官の熱意でG大阪行きを断る
最後はガンバ大阪が移籍金20億ウォン(約1億9000万円)を用意していたとの噂もあった城南FCのFWファン・ウィジョだが、日本でも報じられたとおり交渉は破談に終わり、チームに残留することが決まった。
ファンは城南ユース出身の生え抜きで、13年にトップチームでプロデビュー。各年代の韓国代表に選ばれるなど能力の高い点取り屋で、15年にはリーグ戦34試合出場15ゴールと活躍し、同年にA代表デビューを果たした。16年シーズンはリーグ11位とクラブ史上初となるKリーグチャレンジ(2部)に降格してしまった。
韓国のスポーツ紙「イルガンスポーツ」によれば、「城南の新指揮官のパク・キョンフン監督が『ファン・ウィジョは死んでもほかのチームに送れない』と主張した。ファンは『そこまで自分のことを買ってくれているとは思わなかった。監督の気持ちに応えたい』と話した」という。どうしても大事な戦力をJリーグへは送りたくなかった城南。ファンはKリーグクラシック(1部)昇格を賭けて、17年シーズンを戦うことを決めたようだ。
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金 明昱●文 text by Myung-wook Kim
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images