リバプールは「カイセドを取り逃した悔しさを乗り越えた」 英記者が遠藤獲得に一定評価も「一段、二段劣っている」

リバプールでプレーする遠藤航【写真:ロイター】
リバプールでプレーする遠藤航【写真:ロイター】

ジョーンズ氏「遠藤は一段、二段はカイセドよりもレベルが劣っていて、年齢面でもかなり上だ」

 イングランド1部リバプールに所属する日本代表MF遠藤航は、現地時間12月20日に行われたカラバオカップ準々決勝のウェストハム戦に先発出場し、5-1の勝利に貢献した。公式戦5試合連続で先発起用されている遠藤だが、世界的な名門にとって十分な戦力であるか、まだ懐疑的な目を向けられている。英メディア「Caught Offside」の現地ジャーナリストのニール・ジョーンズ氏は、夏にリバプールが獲得を目指したエクアドル代表MFモイゼス・カイセドと比較して、大きく劣ると感じているようだ。

 今夏の移籍市場でリバプールは、カイセドとベルギー代表MFロメオ・ラビアの獲得に動いたが、いずれもチェルシーへの移籍を選択。最終的にリバプールは遠藤を補強することとなった。プレミアリーグへの適応が疑問視されてきた遠藤だが、徐々に出場機会も増やしている。

 遠藤を認める者が増えてきた一方で、ジョーンズ氏はリバプールにとってはカイセドを取り逃したことが打撃になっており、カイセドにとっても低迷するチェルシーへの移籍が後悔を伴うものになっている可能性を指摘した。

「カイセドが加入していたら、このリバプールにはとても多くのものを加えてくれていただろう。アンフィールドではなく、スタンフォード・ブリッジに移籍するというエクアドル人選手の決断に、クロップ監督が少しの後悔も感じていなければ、私にとっては驚きだ。遠藤航は十分にやってくれているかもしれないが、彼は一段、二段はカイセドよりもレベルが劣っていて、年齢面でもかなり上だ」と、カイセドと遠藤の比較にまつわる持論を展開した。

 さらに「リバプールにとって重要なのは、カイセドとラビアの両選手を取り逃した悔しさを乗り越えた。厳しい状況をもっとも活用できた。アレクシス・マック・アリスターは良い契約であり、さらに良くなっていくだろう。ドミニク・ソボスライも同じだ。ライアン・グラフェンベルフも、ポテンシャルは高そうだ」とコメントし、「より適切な質問は、『カイセドがリバプールとチェルシーの現在の状況を見て、彼が8月に下した決断が正しかったと思えるのか?』だろう。彼は『できた』と言うかもしれないが、順位表が伝えているストーリーは別のものになるね」と、続けている。

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