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“ヤバかった”鹿島内定の東福岡左SB 敗戦校の悔しさも吹き飛ばす鮮烈なインパクト
1-0と勝利した東邦戦、東福岡DF小田が決勝点をアシスト
「あの小田、ヤバくないか?」
試合終了直後、高校最後の試合で敗戦したチームにこう言わしめた左サイドバックがいる。第95回全国高校サッカー選手権2回戦、同大会連覇を狙った東福岡(福岡)は東邦(愛知)に1-0で勝利し、3回戦進出を決めた。そのなかで決勝点をアシストした鹿島アントラーズ内定DF小田逸稀は、相手チームにも強烈な印象を残していた。
2回戦からの登場となった東福岡は、夏の高校総体で初戦敗退したこともあり、慎重な試合の入り方を見せた。そのなかでも左サイドの攻撃に厚みを加えていたのは小田だった。前半から高い位置を取るとゴール前へクロスを供給し、チャンスを創出する。「相手が堅守速攻のチームで攻撃の時間が多くなるなかで、自分はクロスやチャンスメークを多くしようと思っていました」と語る通りのプレーを見せた。
その姿勢が実ったのは後半16分のこと。MF鍬先祐弥とのパス交換から左サイド深い位置をえぐる。「ワンツーで浮いたボールが来たんですけど、しっかりとミートすることを意識しました」と小田が語る通りの丁寧な折り返しを、FW藤井一輝が頭でねじ込んで決勝点を奪い取った。
試合はそのまま1-0でタイムアップ。東福岡は苦しみながらも初戦突破を果たした。しかし前年度王者の強さ、特に左サイドの背番号3は東邦イレブンに強烈な印象を残した。小田のクロスを受けたMF高江麗央のシュートをゴールライン上でかき出すなど、必死の守備を見せた東邦のキャプテン、DF小出晴貴はこう語る。
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