異色の“ドリブラー軍団”聖和学園が初の選手権16強へ! PK戦で徳島市立を破る

同点に追いつかれるもPK戦は全員が成功

 反撃に出る徳島市立は同25分、左サイドからドリブル突破を図ったFW山本史弥のパスを中央に走り込んできたMF郡紘平が右足ダイレクトでミドルシュート。抑えの利いたグラウンダーの鋭いシュートが突き刺さり、わずか4分で1-1の同点とした。郡は初戦の帝京長岡(新潟)戦に続く同点ゴールで、チームの危機を救った。

 このまま同点で後半が終了し、決着はPK戦へ。徳島市立は1回戦に続く2試合連続のPK戦となった。2人ずつが決めて迎えた3人目、聖和学園GK吉田龍生が先攻の徳島市立3人目の上野謙太朗のキックを読み切ってセーブ。徳島市立は続く4人目もシュートをクロスバーに当てて失敗。全員が決めた聖和学園がPK戦を4-2で制し、3回戦進出を決めた。

 3年連続4回目の出場となった聖和学園は、これが嬉しい初のベスト16進出。ドリブルに特色を持つチームはこれまで“2回戦の壁”に跳ね返されてきたが、ついにその歴史に終止符を打った。3日の3回戦では、青森山田(青森)と鵬翔(宮崎)の勝者と対戦する。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

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