田中碧は「正直、ドイツ2部の選手じゃない」 ベテランCBが説く“移籍のススメ”…英2部は「レベル高い」
吉田麻也が「Atsuto Uchida's FOOTBALL TIME」に出演、田中碧の去就に言及
日本代表の前キャプテンであるDF吉田麻也が、元日本代表DF内田篤人氏がホストを務めるスポーツチャンネル「DAZN」の番組「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」に出演し、日本代表MF田中碧について言及した。
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田中は2021年夏に買い取りオプション付きの移籍で川崎フロンターレからドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフに加入。2022年に完全移籍を果たしており、今シーズンは公式戦19試合に出場して4得点1アシストを記録している。
ドイツ2部リーグで3シーズン目を迎えた田中は現在25歳。ステップアップ移籍にも期待が懸かる。代理人が同じだという吉田は「よく連絡も取っていますし、よく相談もされます」と田中との関係性を明かし、「ステップアップしてほしいですね。正直、ドイツ2部にいるべき選手じゃないと思う。ドイツの下のほうの戦い方って、正直、違うじゃないですか。日本代表とも違うし。だから、自分の良さをなかなか出すのが難しいので、自分の良さを出せる環境に身を置いて勝負してほしいなと個人的には思いますね」と、コメントをした。
田中にはイングランド2部のリーズ・ユナイテッドをはじめ、複数クラブが冬の移籍市場での獲得に動き出していると欧州では報じられている。また、日本代表MF遠藤航(リバプール)が所属していたドイツ1部シュツットガルトも、獲得に乗り出す可能性が報じられた。
吉田はイングランド2部(チャンピオンシップ)について「チャンピオンシップは、それぞれですが本当に他の国の1部リーグと同じくらいの予算のあるクラブもあるし、レベルも高い。日本人からすると『2部はちょっと行きたくない』という選手もいますが、行けばかなりいろんなものを吸収できると思うし、能力的にも伸ばすことができると思う。2部からオファーが来ているというなら、チャンスはあるのかなと思います」と、見解を語った。
そして仮にリーズに行く場合は「古豪だし、スタジアムも素晴らしいですし、レベルも高い。プレミアリーグに上がる可能性がすごくあるチームなので。上がってしまえば、環境は一気に上がります」と、加入するメリットを説明した。
吉田麻也が明かした移籍の舞台裏
なお、田中はすでに欧州でプレーしているため、労働ビザを取得できる見込みであり、英国への移籍もスムーズに行く公算があるようだ。吉田は「(直接イングランドに行く時は)ビザを取らなくてはいけなくて、僕も2人くらい、推薦状を書いた」と言い、過去にイングランドでプレーしていない選手が、イングランド移籍を目指した際にも手助けをした経緯があることを明かした。
そして「イギリスにいた選手が『この選手は良い選手です』って(推薦すればビザ発給の可能性が高まる)。代表とかに行っていないと、それ(ビザ取得の基準)に満たないわけ。その時に(基準が)グレーなの。どこら辺までがっていうのが、ここっていう定めがない。だからビッグクラブが獲得する選手は行きやすかったりするんです。そういうので書きましたね」と、あまり知られていない移籍の舞台裏を明かした。
カタール・ワールドカップでもベスト16進出に貢献し、第2次森保ジャパンにも継続的に選ばれている田中だが、今冬の移籍市場で動くことになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)