ファン・ダイク発言は「傲慢だ」 闘将キーン猛批判に反論「皆が同じように感じたのでは」
守備的だったマンUへファン・ダイクが否定的見解
日本代表MF遠藤航が所属するイングランド1部リバプールは、現地時間12月17日にプレミアリーグ第17節でマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、0-0で引き分けた。リバプールのキャプテンであるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクは、試合後の発言について、ユナイテッドの元キャプテン、ロイ・キーン氏が「傲慢だ」と言われたが、意に介していないようだ。英メディア「Give Me Sport」が報じている。
リバプールはシュート数34本、コーナーキック12回と多くのチャンスを作ったものの、GKアンドレ・オナナの好セーブもあって得点を挙げることができずに90分間を終えた。試合後、ファン・ダイクは「試合に勝とうとしていたのは1チームだけだった。残念ながら勝つことはできなかった。僕らはすべての試合に勝ちたいと思っている。特に彼らのようなチームに対してはなおさらだ」と、ユナイテッドの姿勢に否定的な考えを示した。
これに対し、キーン氏は「あのようにマンチェスター・ユナイテッドのことを公然とバカにするなんて、彼の発言には傲慢さが感じられる。彼は30数年間で1度しかタイトルを獲得していないクラブでプレーしていることを思い出す必要がある。マンチェスター・ユナイテッドは今、難しい状況にあるが、それはリバプールが何年も味わったものと同様だ。彼の傲慢さは裏目に出るだろう。33年で(リーグ)タイトルが1つだけだろう?」と、両クラブの近年の歴史を比較した。
さらにキーン氏は、「彼は『マン・ユナイテッドは(引き分けで)大喜びしていた、プレーするために来たのは1チームだけだ』と言った。私はマンチェスター・ユナイテッドの選手として何度もアンフィールドに行ったが、そこでのリバプールは確かにタフな相手で、私は引き分けでも満足していた。要するに重要なのは最終的な結果なんだ。リバプールにはチャンスがあったがそれを生かせなかった。それは彼らの責任だ」と、ファン・ダイクの発言を批判した。
これを受けてファン・ダイクは、「僕はロイ・キーンが好きだ。もし、彼がそのように言ったのだとしても、問題はない。彼はキャリアを通じてマン・ユナイテッドの男であり、そのように反応することも理解できる。でも、僕は自分が話したように感じたし、そこには傲慢さはなかった。試合を見た皆の人が、同じように感じたのではないか」と、自身の考えが変わっていないことを強調した。
そして、ユナイテッドが喜んだことについても、2022-23シーズンに0-7で敗れていたことが理由にあったのではないかと指摘し、その試合結果も守備的な戦い方に出る理由になったとしている。
「現在の彼らは、最高の状況にあるとは言えない。昨年、ここで大敗を喫していたにもかかわらず、勝ち点1を獲得できたら、満足以上の気持ちになるだろう。それは誰もが理解できる。彼らのゲームプランが何だったかは分かるし、僕たちがやりたかったことも分かるだろう。僕は自分が正しく感じたように言ったし、次に進みたいと思う」
キーン氏のコメントを受けても、自身の考えを変えなかったファン・ダイク。ライバルのユナイテッドの戦いぶりは、驚きでもあったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)