フットサル日本代表、強豪アルゼンチンと1-1引き分け 2大会前W杯王者と2戦連続ドロー
第1戦に続いて先制される展開になるもののFP堤優太のゴールで追い付く
フットサル日本代表は12月17日、国際親善試合でフットサルアルゼンチン代表と帯広市総合体育館(北海道)で対戦した。14日にも大田区総合体育館(東京)で対戦した両チームは1-1で引き分けており、第2戦の行方が注目された。
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日本の先発は2人が代わり、GKにフィウーザ・ファビオに代わって黒本ギレルメ。所属する中国のクラブでの試合で合流が遅れていたFPオリベイラ・アルトゥールが先発入り。FP吉川智貴、FP堤優太、FP清水和也の5人が先発している。
来日してから時間が経ったことでコンディションも向上したアルゼンチンは、過去2大会W杯の決勝に進出している強さを見せる。第1戦の時以上にアグレッシブに日本のボールを奪いに高い位置からプレッシングをかけてきた。それでも日本は先発したファーストセット、セカンドセットともに崩れることなくプレーし、互角の試合展開が続く。
第1ピリオド(P)15分、日本は相手陣内で吉川が倒されてフリーキック(FK)を獲得する。日本は堤が流したボールをアルトゥールが右足でシュートしたが、わずかにクロスバーを越えた。さらに第1P残り4分23秒でアルゼンチンのファウルは5となり、次の直接FKとなるファウルからは日本に第2PKが与えられることになった。
日本は第1P17分、自陣でアルゼンチンのプレスを回避し、最後はFP金澤空からパスを受けたFP石田健太郎がゴールを狙ったが、GKにコースを変えられた。アルゼンチンも直後にFPパボラキのパスからFPブランディがゴールを狙ったが、こちらも得点を決めきれなかった。ファウルを警戒するアルゼンチンがプレスラインを下げたこともあり、日本はファウルを受けられずにこのまま第1Pは0-0のまま終了した。
第2ピリオドに入ると、アルゼンチンはさらに圧力を強めてくる。それでも、FPが高い位置までボールを運ばせず、GK黒本がミドルシュートを抑え、日本は無失点の時間を続けていく。日本は第2P3分にアルトゥールが左サイドでFP平田ネトアントニオマサノリからヒールパスを受けてシュートに持ち込んだが、ボールは右に流れていった。その直後にも日本は高い位置でのキックインから堤、石田、平田とゴール前にボールを運んだが合わせきれなかった。
アルゼンチンにシュートを打たれる場面もあったが、日本はGK黒本が立ちはだかる。第2P6分には清水が強烈なミドルシュートを放つが、GKサルミエントに防がれた。その2分後には自陣でのボール回しから連係ミスが起こった日本だが、黒本がシュートストップを見せてゴールを許さない。
しかし第2ピリオド9分、日本はゴール前でFPパボラキとFPロサのワンツーで守備を崩され、パボラキに先制ゴールを決められてしまう。第1戦に続き先制された日本も、大絵P11分に高い位置でボールを奪った石田のパスから金澤がゴールを狙ったが、GKサルミエントの股を抜いたボールは左ポストに嫌われた。同12分にも吉川のパスから石田がシュートしたが決めきれない。
第2P16分には立て続けに石田、平田がミドルシュートでアルゼンチンゴールを脅かすがシュートを決めきれない。それでも同17分、日本は平田のミドルシュートがゴール前でこぼれたところを堤が押し込み、1-1の同点に追い付いた。
勢いづいた日本は第2P17分にアルトゥールがファウルを受け、第1Pに続き、アルゼンチンのファウルカウントが5となる。さらに日本は清水がボールを運び、吉川が左足でシュートを放つがDFに当たりコーナーキックになる。
両チームともに決勝ゴールを目指して最後まで攻めたが、どちらも決勝点は挙げられずに試合終了。木暮ジャパンはフットサルW杯2大会連続決勝進出のアルゼンチンを相手に2試合連続引き分けで2023年の活動を終えている。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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