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ターラブがミラン移籍を熱望 「ミランに戻れるなら年俸を下げてもいい」
ミランへの移籍希望にレドナップ監督は激怒!?
昨季ACミランでFW本田圭佑とポジションを争ったQPRのモロッコ代表FWアデル・ターラブが減俸覚悟で来年1月の移籍市場でミラン移籍を熱望している。英夕刊紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じている。
ターラブは昨冬にミランに期限付き移籍で加入し、14試合4得点と活躍した。クラレンス・セードルフ前監督からの評価は高く、ドリブルが得意なサイドアタッカーは本田のライバルだったが、完全移籍には違約金が発生するために、ロンドンに戻っていた。
だが、QPRのハリー・レドナップ監督がターラブを起用しない理由を体重オーバーと会見で暴露したことをきっかけに、対立が表面化。肥満疑惑を払拭するために締まった腹回りの写真を地元紙に掲載した挙げ句、監督の指導力の欠如を公然と批判するなど泥仕合の様相を呈し、その関係は修復が不可能なまでに悪化していた。今季の公式戦出場はわずか3試合となっている。
そして、トラブルに巻き込まれているターラブはミラン移籍を公然と志願するに至った。
「僕はすごくイタリアとセリエAが恋しい。今ロンドンにいるけれど、新年にはイタリアに戻れることを祈っているよ。ミラノからイングランドに戻ってすぐに、レドナップに直接この気持ちを伝えたら、彼は激怒していたね。セードルフは僕をミランに残したがっていた。その後にフィリッポ・インザーギがやってきて、彼は他の選手を補強した。ミランに戻れるなら年俸を下げることも厭わないよ」
ターラブはそう語っている。
QPRで週給6万5000ポンド(約1200万円)を手にしているターラブ。年俸総額は約6億2400万円とミランでもトップクラスの年俸となるが、ミラン復帰のためには年俸を下げることも辞さない覚悟を示した。一方でインザーギ監督は選手の練習への取り組む意識などストイックさを強く求めており、素行面に問題もあるターラブの名前が指揮官の補強リストに存在するかは、微妙な状況だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images