鹿島で“個人16冠”の小笠原が示す勝利への飽くなき欲求 「来シーズンも勝っていきたい」

チームに闘志を注入し続けたキャプテン 「天皇杯を獲れて嬉しく思います」

 鹿島アントラーズのキャプテン小笠原満男は、天皇杯決勝で川崎フロンターレを2-1で撃破。クラブの19冠達成に貢献し、自身も16個目となるタイトルを手にした。

「石井さんをはじめ、1年間勝ちにこだわってタイトルを獲りに行くとやってきて、最後に天皇杯を獲れて嬉しく思います」

 百戦錬磨のキャプテンはこう語った。敗北が許されない鹿島イズムを、川崎との元日決戦でも示した。前半18分、自陣右サイドでパスを受けるとドリブルで持ち上がり、川崎FW小林悠のタックルを受けてピッチに倒れこんだ。センターライン付近に転がったボールを川崎のキャプテンを務めるMF中村憲剛が左足で蹴って戻すと、これがピッチに倒れていた小笠原を直撃してしまう。このアクシデントを受けて小笠原は激高。怒りを全身で表現し、タイトルへの執念をチーム全体に示した。

 小笠原は後半43分にMFファブリシオと交代でピッチを後にしたが、キャプテンの執念はイレブンに伝わっていた。

 

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