鹿島が延長戦で川崎を破り6年ぶりの天皇杯制覇! リーグとの二冠を達成
通算19冠目を手にした常勝軍団 風間フロンターレは悲願達成ならず
タイトルを懸けた元日決戦は、常勝軍団が勝負強さを見せつけた。日本サッカーの新年幕開けを告げる天皇杯の決勝は、鹿島アントラーズと川崎フロンターレが激突。1-1の同点でもつれ込んだ延長戦の前半4分、鹿島は途中出場のMFファブリシオが決勝ゴールを決めて2-1で勝利。2010年度大会以来5度目の優勝を果たし、今季リーグとの二冠を達成した。
市立吹田スタジアムを会場に、1960年大会以来となる大阪開催の決勝となった。鹿島はエースFW金崎夢生が負傷から復帰できずメンバー外。川崎は中盤のキーマンであるエドゥアルド・ネットを警告累積による出場停止で欠いた。
川崎がボールを持ちながら攻撃の糸口を探すが、鹿島の守備ブロックも粘り強い守備で突破を許さなかった。そのなかで川崎が最もゴールに近づいたのは前半18分、FW大久保嘉人が前線に入れたボールにMFエウシーニョが絡み、最後は走り込んだFW小林悠がシュート。しかしこれは、鹿島GK曽ヶ端準の守備範囲に飛んだ。
その直後のプレーでは中盤をドリブルで持ち上がる鹿島MF小笠原満男に対し、遅れて寄せた小林が倒してファウル。転がったボールを川崎のMF中村憲剛が返したボールは倒れた小笠原に向けて飛び、小笠原が激高。あわや乱闘というシーンになった。
そうしたなかで、鹿島はセットプレーで先制ゴールを奪った。前半42分、MF遠藤康が右CKで低く速いボールを送ると、攻撃参加していたDF山本脩斗がヘディングシュートを決めた。ワンチャンスをモノにした鹿島が1-0でリードしてハーフタイムを迎えた。