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桐光学園の主将タビナス・ジェファーソン、無念の等々力初戦敗退を胸に”川崎フロンターレ”の舞台へ
桐光学園が長崎総科大附に0-2で敗れ、初戦敗退
試合終了の笛が鳴り響いた直後だけはピッチに崩れ落ちた。しかし、スカイブルーのユニフォームにキャプテンバンドを巻く男はすぐに立ち上がると、勝利に湧く長崎総科大附の選手たちへ優しいハグに回った。
「シンプルに、自分たちの力不足。もう、自分たちは日本一になるための次の試合には立てないので。彼らにはそのチャンスがある。それをものにしてほしい。自分たちは終わった。笛が鳴った瞬間から、彼らに頑張ってほしいと本当に思ったので」
桐光学園の主将、タビナス・ジェファーソンは、凛々しい表情でそう口にした。第95回全国高校サッカー選手権大会の1回戦、桐光学園対長崎総科大附が31日に等々力陸上競技場で行われ、長崎総科大附が桐光学園に2-0で勝利して2回戦進出。「今年は本気で優勝を目指せると信じて疑わなかった」と自信を持って迎えた今大会を、志半ばに初戦で姿を消すことになったが、2回戦へ駒を進めた相手を素直に称えている。
間接的にではあるが、失点につながるボールロストに絡み、責任感の強さから「悔やんでも悔やみきれない」と唇を噛んだ。それでもタビナスは随所で能力の高さを垣間見せた。
守備の1対1では、逆を突かれても瞬時に追いつき、足を伸ばしてファウルなくボールを奪取。そのスピード、フィジカル、判断力、落ち着きは圧倒的なものだった。わずか数秒の“デュエル”(1対1)だが、その無類の強さはスタジアムから小さくないどよめきをも巻き起こした。
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