浦和DF酒井宏樹、サウジアラビア同行で選手ミーティング呼びかけ 世界との戦いで存在感「若手にとってもプラス」【現地発】
15日にクラブ・レオンと対戦
浦和レッズはサウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)の初戦、クラブ・レオン(メキシコ)戦に向けた前日練習を現地時間12月14日に行った。この大会の登録メンバー23人から外れた主将のDF酒井宏樹も同行し、その呼びかけで選手ミーティングも開催されたという。
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国際サッカー連盟(FIFA)からは、すでに大会へ臨む各クラブの23人が発表されている。一方で、初戦の24時間前までは不測の事態があれば選手を入れ替えることができる。浦和はアクシデントの可能性を加味して、登録23人に加えて18歳MF早川隼平と酒井が同行して25人態勢を組んでいる。
酒井はプレシーズンから不安を抱えながらプレーしていた右膝半月板損傷の手術を11月上旬に行った。全治3か月という発表からもクラブW杯への出場は現実的ではなかったが、サウジアラビアにその姿はあった。GK西川周作は「やはり大きいですね」と話し、「彼のプレーする、しない関係なしに、彼の存在だったり、経験値がやっぱり素晴らしいところがある。彼の落ち着き、言葉は若手にとってもプラスになるんじゃないかと思うし、できるんじゃないかっていうくらいやっていますけど、その強さみたいなのを今回も改めて感じた」と話した。
さらに、この日のトレーニング前には酒井の呼びかけで選手たちだけのミーティング、短い時間ながら意思統一の時間も取ったという。西川は「みんなが経験できる舞台ではないし、同じ方向をむいてみんなで戦おうということを確認できたので。思い切りやりたい」と話す。自身にはGKという立場でキャプテンをやることの難しさを感じながら過ごしたシーズンがあっただけに、その存在感の出し方を強く感じられるのかもしれない。
現地入りしてからの準備について西川は「もう泣いても笑ってもこのチームでやるのは最後。引退する(ホセ・)カンテもそうだし、(マチェイ・スコルジャ)監督も辞めてしまう。この時間は本当に無駄にはしたくないし、このチームで長くっていう思いは本当にみんな強いので。本当にいい緊張感で準備できている。ピリピリ感もありつつ、緩んでいないというところでは、練習でも結構やれた部分があった。普段リーグ戦とかを戦って準備している中でも、この数日間いい準備ができたんじゃないかと思う」と話していた。
互いに未知な部分も少なからずあるのがクラブW杯の戦いでもある。そうした中で、試合当日のピッチやベンチにその姿はないかもしれないが、キャプテン酒井がチームに同行していることは浦和に落ち着きを与えると期待される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)