アーセナル、離脱中のティンバー早期復帰への期待に賛否 「賛成だ」「ほどほどにしておくべき」
加入直後に大怪我で長期離脱
イングランド1部アーセナルのオランダ代表DFユリエン・ティンバーは今夏にオランダの名門アヤックスから新加入したが、プレミアリーグ開幕戦で右膝前十字靱帯損傷の重傷で長期離脱を余儀なくされた。シーズン絶望とも予想されていたなかで、日本代表DF冨安健洋などほかにも負傷者が続出していることから、早期復帰への期待が高まっている。
英メディア「フットボール・ロンドン」の記者であるトム・カントン氏は、「選手の復帰を急ぐのはリスクが高い」と前置きしたうえで、今季中のティンバー復帰が大きな追い風になると語っている。
「多くの人が冨安健洋の守備力、オレクサンドル・ジンチェンコの前進する力を称賛する。私たちがティンバーを見てきた限り、彼はその両選手の長所を兼ね備えている。できるだけリスクのない方法で、彼がタイトル争いで役割を果たすことができるのであれば、私は彼の復帰に賛成だ」
ティンバーは冨安同様に両サイドバックやセンターバックなど最終ラインのすべてのポジションをカバーできる万能性を誇るうえに、攻守両面に貢献できる唯一無二のキャラクターを持つ選手だと非常に高く評価されている。加入から間もなく不運に見舞われたが、そのクオリティーの高さはすでに折り紙付きだ。
「フットボール・ロンドン」のリチャード・キューザック氏も、「ティンバーの復帰はアーセナルにとって大きな弾みになるが、期待はほどほどにしておくべきだ」と念を押したうえで、「彼の復帰は、その多才さと彼がもたらす明確なクオリティーの高さを考えれば歓迎されるだろう」と語っている。
これに対して、「ティンバーの復帰を急ぐのは間違い」「復帰が早すぎると怪我は再発したり、ほかの問題を引き起こすリスクがある」と復帰には慎重になるべきとの声も挙がっているが、アーセナルは昨季も守備陣の負傷者続出で終盤に失速しているだけに今季中のティンバー復活への期待は大きいと言えるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)