3大会前も1回戦PK決着の因縁対決 今大会初のPK戦で徳島市立は全員成功、再び帝京長岡に勝利

FW陶山のゴールで帝京長岡が先制も…その2分後に徳島市立MF郡が同点弾

 

 1回戦16試合で唯一のPK決着になった。第95回全国高校サッカー選手権は31日に各地で1回戦が行われ、浦和駒場スタジアムでは帝京長岡(新潟)と徳島市立(徳島)が対戦。1-1の同点でPK戦にもつれ込み、徳島市立は5人全員が成功させて5-4で勝利した。

 スコアレスで前半を折り返したゲームは後半に入って一気に動いた。後半4分に帝京長岡のFW楜沢健太が左サイドをドリブルで突破して中央にグラウンダーのボールを供給。ゴール前の密集地帯をすり抜けたボールは、ファーサイドでフリーになっていたFW陶山勇磨の元へ転がり、陶山が難なく押し込んで1-0と先制ゴールを決めた。

 しかし、そのわずか2分後の同6分、徳島市立はMF郡紘平が右サイドからドリブルでカットインすると、そのまま左足を振り抜いて力強いシュートを放ち、これがゴールネットを揺らして1-1の同点となった。

 その後は両チームがゴールを目指して攻め込むも守備陣を崩すことができず、1-1同点のままPK戦にもつれ込んだ。

 3大会前の第92回大会でも1回戦で激突した際も、両者は1-1でPK戦にもつれ込み3-2で徳島市立が勝利していた。そのリターンマッチとなった今回も、帝京長岡は同じ形で涙をのんだ。勝利した徳島市立は年が明けて1月2日の2回戦で、聖和学園(宮城)と対戦する。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング