ヒーローは山梨学院の2000年生まれ1年生FW! エース不在の穴を埋めて岡山学芸館に勝利

“消える”動きは加藤からの助言

 五厘に刈り込んだ坊主頭に、まだあどけなさの残る笑顔がトレードマークのストライカーは得点をこう振り返っている。トップチームに定着したのは11月の後半とこの大会を前に急激な成長を続けている。

 ゴール前で見せた点取り屋らしい“消える”動きは先輩・加藤からの助言によるものだったという。「センターバックの背後から相手の前へ入る(宮崎)」ことで相手のマークをかいくぐり放ったシュートは、自分でも「珍しい」と話すヘディングでの一撃だった。

 チームを勝利に導いたものの、後半26分には足を痛めて途中交代した。次の試合へのプレーへ問題はないというが、安部一雄監督からは「1年生ということでまだ遠慮がある。センターフォワードとしてもっとエゴを出していい」と指摘され、同じピッチに立っていた相田からも「(緊張から)いつものプレーができていなかった」とダメ出しも受けた宮崎。2000年生まれの新世代は山梨学院のラッキーボーイとなることができるだろうか。

【了】

石川遼●文 text by Ryo Ishikawa

 

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