甲府、ACL初出場で16強入りを海外称賛 課題も指摘「J1昇格の可能性を減らしているかもしれない」
ブリーラム、メルボルン、浙江FCと同組で首位通過
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第6節が12月12日に行われ、ACL初出場のヴァンフォーレ甲府はアウェーでタイリーグ王者のブリーラム・ユナイテッドを3-2で破った。同時刻開催のメルボルン・シティ(オーストラリア)が引き分けに終わったため、甲府がグループ1位で決勝トーナメント進出を決めた。
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昨年に天皇杯で優勝し、ACLに参加している甲府は今年、J2リーグで8位(18勝10分14敗)。J2クラブ初のACL決勝トーナメント進出、グループ首位通過に中国でもさまざまな反応が上がっている。
中国の著名なサッカージャーナリストである寒冰(ハン・ビン)氏は、「下部リーグながら甲府の奇跡の旅は続く。2部リーグのクラブでは2022年のアル・ファイサリ(サウジアラビア)に続く決勝トーナメント進出。アル・ファイサリは決勝トーナメント初戦で敗退したが、甲府はどこまで進めるか?」と言及した。
中国版X(旧ツイッター)の「微博(Weibo)」フォロワー8万人のブロガー、基動戦士皮蛋(ジードンザンシーピーダン)は、「甲府はJ2で8位だが、J1に昇格したFC町田ゼルビアや東京ヴェルディと1勝1分、清水エスパルスとも1勝1分、もしACL参戦がなければ昇格できていたかもしれない。日本サッカー発展の1つの好モデルだ」と評価。一方で、「甲府はJ1昇格の能力があるが、ACLでお金や労力を費やし、J1昇格の可能性を減らしているかもしれない」と、ACLとJ2の掛け持ちの過酷さも指摘している。
いずれにせよ、2部リーグのクラブがタイ王者(ブリーラム)、オーストラリア王者(メルボルン・シティ)、中国リーグ3位(浙江FC)と同組で1位通過したことは印象的な出来事であり、Jリーグのレベルの高さを全アジアに証明したことは間違いない。