ACL16強進出の甲府、2得点のウタカが勝利に歓喜 「最高の瞬間」「自分のクオリティーを見せたかった」
甲府はグループ首位通過が決定
ヴァンフォーレ甲府は12月12日、敵地で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終戦で、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)相手に3-2で勝利を収めた。2得点したFWピーター・ウタカは、「本当に最高ですね」と喜びを語った。
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今大会は東西地区それぞれ4チームずつ5グループに分かれてホーム&アウェーのリーグ戦を実施。首位の5チームと2位のうち上位3チームが16強へ進出する。昨年の天皇杯をJ2所属ながら制して出場の甲府は5試合を終えて勝ち点8の得失点差プラス2で、メルボルン・シティ(オーストラリア)と並んで迎えた。得失点差もプラス2で並び、総得点でわずかに甲府が1点リードしての首位で迎えるキックオフとなり、対戦相手のブリーラムも勝ち点6ながら勝利すれば逆転突破の可能性を残す、他会場の動向も含め非常に複雑なキックオフになった。
そうしたアウェーゲームで積極的なプレーを見せ、際どいオフサイド判定だったもののFWピーター・ウタカが背後に抜け出すなどチャンスを作っていた甲府は前半24分、相手が最終ラインから前方につないでいこうという場面でMF長谷川元希がプレスをかけると、相手のパスを前方に弾いた。長谷川はそのルーズボールをそのままペナルティーエリア内まで持ち込んで、GKとの1対1で冷静に右足シュート。これがゴールに吸い込まれ、甲府が貴重な先制点を奪った。
さらに甲府は前半38分、左サイドからのクロスにウタカがコントロールを試みると、相手に当たったボールが目の前にこぼれるビッグチャンスを左足で蹴り込んだ。さらに前半43分、長谷川の右コーナーキックからの流れでファーサイドに流れてきたボールを、フリーのウタカが難なく蹴り込んだ。甲府のエースストライカーの2ゴールで、前半を3-0と大きなリードで終えた。
後半に2点を返される苦しいゲームになったものの、甲府は1点差の勝利を収めた。メルボルンと浙江FC(中国)の試合が1-1の引き分けで終了したため、勝ち点11の甲府が首位で通過を決め、J2勢として初のグループステージ突破を果たした。
試合後、ちょうどインタビューの最中に浙江FCの同点ゴールが決まったウタカは「本当に最高ですね、今日2得点して勝利につながったことが大きい。今日は自分のクオリティーを見せたかった。ゴールを決められて嬉しい。ちょうどサポーターが叫んでいるから、グループステージ首位で次に進めたと思います。たくさん来てくれて感謝の気持ちでいっぱい。今日はゴールをみんなに届けられて、最高の瞬間です」と喜びを語った。
甲府はこれで来年2月にホーム&アウェー形式で行われる16強の戦いに臨むことが決まった。