ドリブル主体の聖和学園、苦しみながらも海星に2-0勝利 先制点の藤井「自分で決めると思っていた」

途中出場のFW西堀が追加点

 そして、試合を決定づけるゴールを決めたのは聖和学園だった。同35分、MF藤井僚哉が鮮やかなテクニックで海星DF2人の間をドリブルで割ると、ペナルティーエリア外側のやや左サイドから右足でミドルシュート。これが逆サイドのサイドネットに一直線で突き刺さり貴重な先制ゴール。藤井は「流れが良くなかったので、自分で決めると思っていた。次の試合はもっと楽しみたい」と話した。

  さらに同38分には右サイドをドリブル突破した藤井のラストパスを途中出場のFW西堀駿太が押し込み追加点。西堀は「得点の前にもチャンスで決められなかったので、次はそういうものも決めたい」と話した。この結果、聖和学園が2-0で勝利して2回戦進出を決めた。

 聖和学園の加味成司監督は「前半はなかなかサッカーができなかったので、(失点)ゼロで帰ってこられて後半の勢いがついた。中盤のプレスが非常に厳しかったですが、そこで逃げたら勝負できないので、真っ向勝負でやれました」と試合を振り返り、選手たちの健闘を称えた。

 勝利した聖和学園は2回戦では帝京長岡(新潟)と徳島市立(徳島)の勝者と対戦する。これまで3回戦に進出したことがないだけに、これまでの最高成績に挑む戦いになる。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

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