西川潤、韓国の熱烈ファン爆誕は「思い当たる節はなかった」 思わぬ反響に胸中「サッカーで注目をされないと」【インタビュー】
「普段は賑やか」なタイプであると同時に「人見知りでシャイ」
サガン鳥栖のMF西川潤は、今年9月から10月にかけて中国・杭州で開催されたアジア大会で、U-22日本代表の10番を背負ってプレーした。西川にとって2019年のU-17ワールドカップ(W杯)以来、4年ぶりの国際大会だったなか、結果は惜しくも銀メダルに終わった。決勝戦以降、西川のインスタグラムにハングル文字での書き込みが増えたことが話題となったが、チームメイトたちからもイジられたという。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小田智史)
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U-22日本代表は、9月前半(4~12日)にはパリ五輪アジア1次予選を兼ねたU-23アジアカップ予選があったため、アジア大会(19~10月7日)は大学生10人を含む22歳以下のメンバーで構成。2002年2月と早生まれの年長世代である西川は10番を託され、6試合中4試合に出場。U-24韓国代表と対戦した決勝戦ではインサイドハーフで先発出場した。
決勝戦後、西川が最後にアップしていた9月3日の投稿に対し、ハングル文字で「愛してる」「結婚してほしい」といった韓国ファンからの書き込みが殺到。韓国の新聞やスポーツ・芸能専門サイトも「女心を揺さぶった」「そのルックスで話題を集めている」と取り上げて話題となった。
西川は決して多くを語るタイプではないが、本人曰く「普段は賑やかな」なキャラクターだという。
「人見知りでもあるので、シャイなんだと思います。自分の中で思うことはあるけど、伝えるのはあまり上手くないタイプです。オフの日は1人で行動していることが多いですね。買い物に行ったり、サウナに行ったり。今はゲームにハマっていて、サッカー、ホラー系を1人で静かにやってます。ファッションへのこだわりは全然ないです(笑)。ジャージとかパーカーみたいに本当にシンプル。チームメイトでお洒落な選手? カバ(樺山諒乃介)はラッパーみたいです(笑)。ビブスみたいな服を着ているんですけど、お洒落やなって。僕は着れません(笑)」
申し訳なさを覚えつつ、西川に韓国からの反響について尋ねると、「思い当たる節は全くなかったです」と笑顔を覗かせた。
「サガン鳥栖には韓国出身の選手(DFファン・ソッコ、GKオム・イェフン、GKコ・ボンジョ)もいるので、『韓国で話題になってたよ』と言われたり、チームメイトからは散々イジられました(笑)。(注目してもらうのは)嬉しいことですけど、『サッカーのほうで注目されろよ』と言われたり、メッセージが来たりするので、それも『たしかにな』と思います(苦笑)。そこは、プレーでしっかり結果を残していきたい思いのほうが自分の中で強いです」
周囲の期待の大きさに見合うようになるべく、ピッチ内での活躍を誓う西川の言葉は力強かった。
[プロフィール]
西川潤(にしかわ・じゅん)/2002年2月21日生まれ、神奈川県出身。桐光学園高―C大阪―鳥栖。J1通算66試合・2得点、J3通算1試合・0得点。かつてスペイン1部の名門FCバルセロナからの興味が伝えられたほどの卓越したテクニックとサッカーセンスは一級品。左足でのチャンスメイクには自信を持つが、鳥栖でハードワークや守備のメンタリティーも磨かれている。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)