アギーレ監督にも疑惑がかかる八百長問題が世界で波紋 マンU・エレーラも告発対象

 

最大6年間の謹慎処分の可能性も

 マンチェスター・ユナイテッドのMFアンデル・エレーラが、日本代表ハビエル・アギーレ監督らと同様、レアル・サラゴサ時代の八百長疑惑により告発の対象となっていることを英地元紙「デイリー・ミラー」が報じている。

 物議を醸しているのは2010-2011シーズンのリーガ最終節レバンテ戦。当時、すでにレバンテが残留を決めており、サラゴサは降格の危機に晒されていた。サラゴサが勝利し残留を確定させた際の勝利給ボーナスをレバンテに支払うことで「八百長」が合意に至っていた疑いをかけられている。

「(当時の)会長のアガピト・イグレシアス氏と取締役のフランシスコ・ハビエル氏、フランシスコ・ホセ・チェカ氏は、SDのアントニオ・プリエト氏、ハビエル・アギーレ監督、キャプテンのガビにポンシオ、ホルへ・ロペスと試合を買うことについて合意し、他のプレイヤーもこの提案を受け入れた。サラゴサの勝利給として支払われるはずの96万5000ユーロ(約1億4000万円)は、レバンテに渡った」

 スペインの検察官を務めるアレッサンドロ・ルゾン氏はそう断言している。

 今回の八百長に加担していた告発対象者は総勢41名。英紙は、現在マンUの一員であり、当時サラゴサに所属していたエレーラがのそのリストに名を連ねていることに注目している。同僚のアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアが負傷離脱していることで出番が回ってきたエレーラは、指揮官とサポーターを納得させる好パフォーマンスにより、ようやくオールド・トラッフォードでその存在が浸透してきたばかりだ。有罪判決が下れば、最大6年間の謹慎処分、または懲役が科されると報じられている。

 サラゴサは指揮官、選手ともに多くの人材を世界に送り込んできた。そのため当時のサラゴサの容疑が世界中に波紋を呼ぶ事態となっている。この世界規模の騒動は、果たしてどのような終着点を迎えるのか。全世界がその結論に注目している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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