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またも初戦で散った強豪校・野洲 魅惑の”セクシー・フットボール”は何故勝ち切れないのか?
“セクシー・フットボール”に足りないのは…
野洲は昨年も前評判が高かったものの、聖和学園に1-7とまさかの大敗を喫して初戦敗退。悔しさを胸に迎えた今年の選手権だったが、同じ場所で終焉を迎えた。
しかし、決して足踏みをしていたわけではない。主将のDF川瀬相が「守備の速さをチームで徹底して鍛えてきた」と語るように、ボールを奪わられた後の素早いプレッシングは昨年とは見違えるものがあった。
もっとも野洲の最大の武器は、”セクシー・フットボール”と謳われるリズミカルなポゼッションサッカー。弛まぬ努力により守備で確かな改善の跡が見られた一方、攻撃に重点を置くが故に、攻守のバランスの傾きを90分間保つのは至難の業だった。
野洲が2年連続の初戦敗退を強いられたのは避けようもない事実。しかし、今日の野洲は少なくとも昨年の野洲よりも一歩先を進んだ敗者であったことも、また事実である。
【了】
城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku
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