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またも初戦で散った強豪校・野洲 魅惑の”セクシー・フットボール”は何故勝ち切れないのか?
開幕戦で強豪校の野洲は初出場の関東一によもやの敗戦
「“野洲らしさ”は貫くことができた」
野洲高校の長瀬監督は、振り絞るようにそう口にした。その言葉通り、野洲は”セクシー・フットボール”と評される魅力的なサッカーをピッチで体現するも、ワンチャンスに泣き、初日で涙を呑むこととなった。
野洲(滋賀)は30日、第95回全国高校サッカー選手権大会の開幕戦で関東一(東京B)と対戦し、0-1で惜敗。名門の強豪校が初出場の関東一に敗れる波乱の幕開けとなった。
「開幕戦という特別な環境のなかで、いかに普段通りに入るかを意識した。立ち上がりから自分たちのペースで相手を崩すことも何度もできていた。しかし、最後のところで相手のプライドが上回った」
野洲は試合開始から、ヒールやループを駆使したパスで関東一の守備網もテンポよく打開し、幾度となく決定機を演出。しかし、最後の場面で精度に欠く展開が続いた。
すると後半21分、前屈みになった野洲の裏を突き関東一が速攻カウンターでボックス内に侵入。関東一FW重田快が仕掛けたところを守備陣が足を掛けてしまいPK判定。これを関東一MF冨山大輔が冷静に流し込み、劣勢のなかでワンチャンスをものにした。
「あの失点のシーンは、一瞬の気の緩みが招いたもの。自分たちがボールを持つ時間が長ければ長いほど、守備にはどうしても甘さが出てしまう。攻勢だったからこそ、ほんの一瞬、集中が切れてしまった」
長瀬監督は、攻め続けていたからこそ、攻守の切り替えに後手を踏んだと振り返った。
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