ふくらはぎ負傷で離脱 アーセナル冨安、専門家が指摘する再発の「2つの危険信号」

アーセナルの冨安健洋【写真:ロイター】
アーセナルの冨安健洋【写真:ロイター】

負傷の専門家ディナリー氏は負傷歴と疲労が危険信号と指摘

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、ふくらはぎの怪我により戦線を離脱中だ。怪我の状態が心配されるなか、負傷の専門家は再発を防止するための方法を指摘している。英メディア「フットボール・ロンドン」が伝えた。

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 冨安は現地時間12月2日に行われたプレミアリーグ第14節ウォルバーハンプトン戦(2-1)で後半34分に負傷交代。5日の第15節ルートン・タウン戦(4-3)でもベンチ外となり、現地メディアはふくらはぎの怪我のため3、4週間の離脱の見込みと報じた。

 英メディア「フットボール・ロンドン」は、負傷に関する専門家のベン・ディナリー氏の見解を基に、「回復への想定は当初の見立てよりも悪い」「冨安の離脱が4週間から6週間に及ぶと見ている」と指摘している

 冨安はイタリア1部ボローニャ時代にもふくらはぎの負傷で戦線離脱しており、ディナリー氏は再発のリスクについて意見を述べている。

「怪我をしてさらに再発する状況には、主に2つの危険信号があります。1つは負傷歴。ハムストリングやふくらはぎの負傷を繰り返すと、そうした症状に身体が敏感になり、さらに負傷のリスクは高まります。2つ目が疲労です。試合が早い頻度でやってきて過密日程になると、(イングランド代表DF)ベン・ホワイトが抱える小さな負傷状況も考慮し、冨安に負担を分担させざるを得なくなります。ミケル・アルテタ監督が彼(冨安)を休ませたいと思っていてもです」

 ディナリー氏は、冨安がハイレベルなプレーを見せるがゆえに負担をかけがちだが、“限界”を超えないための見極めが必要だと主張する。

「冨安のふくらはぎ負傷を見る限り、これまでとは異なった対処の仕方が必要でしょう。つまり、冨安の限界がどこまでで、ピッチ外で何がなされ、ピッチ上でのレベルを保つために何をすべきか理解することです。怪我をぶり返していることは残念ですが、彼はこれまでにもチームに復帰しては自身がチームに与える価値を証明してきました。サッカーの世界においては時々、こうした運・不運の要素を忘れてしまいます。負傷を起こす状況を管理し、できる限りリスクを軽減することが必要です」

 アーセナルとしてはもちろん、2024年にアジアカップやワールドカップ(W杯)アジア2次予選の戦いが控える日本代表としても、冨安の復帰が待ち望まれるところだ。

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