三笘薫の“ビタ止めトラップ”が生んだ2ゴール 卓越したスタッツ&復調に海外脚光「プレミア日本人史上最も…」
同点弾のアシストをマーク
イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は、12月6日に行われたプレミアリーグ第15節ブレントフォード戦(2-1)で同点弾のアシストをマークした。復調の兆しを見せる日本人アタッカーの示したデータに海外も注目している。
0-1で迎えた後半31分、左サイドからペナルティーエリア内に進入した三笘がボールを持つとDF2人がマークへ。そのまま相手2人を惹き付けたタイミングで駆け上がったMFパスカル・グロスへパスを通す。このグロスがワントラップからのシュートで同点弾を挙げると、後半7分にも三笘からチャンスが生まれる。
再び左サイドでボールを持った三笘は、グロスとの息の合ったタイミングで絶妙なスルーパス。このボールを受けたグロスのクロスをFWジャック・ヒンシェルウッドが頭で決めて勝ち越しに成功した。
2ゴールに絡む活躍を見せた三笘。英メディア「Squawka」公式X(旧ツイッター)は「三笘薫は現在、プレミアリーグの日本人選手史上最も多くのゴールに直接関与している」とデータを紹介。さらに海外フットボールアナリストのスタットマン・デイブ氏は自身の公式Xで別のプレーデータを取り上げた。
デイブ氏によると、三笘はブレントフォード戦で「82回のボールタッチ、65本中52本のパス成功、4回のデュエル勝利、キーパス3本、ドリブル成功3回、1アシスト」をマークしたという。
海外ファンからも「彼の調子が戻ってきた」「なんて素晴らしいんだ」「忍者のよう」「クラッシャー」「グロスへのパスは完璧だった」といった賛辞が贈られている。また三笘の得点関与のシーンは、完璧なトラップから生まれた。
同点弾をアシストした場面では、中央からのワンバウンドしたパスを足裏でコントロールして真下に落とす。勝ち越し弾を演出したスルーパスを出す前も、味方からのパスを難なく止めて仕掛けにつなげている。
相手の脅威となる三笘の仕掛けは、見事なトラップの時点から始まる。今回の得点演出や卓越したデータも、そうした細かな技術の違いから生み出されたのかもしれない。