浦和・中島翔哉、スコルジャ体制終焉→来季起用法への心境吐露 「チームのやり方もあるけど…」

札幌戦でゴールを決めた中島翔哉【写真:(C) mm】
札幌戦でゴールを決めた中島翔哉【写真:(C) mm】

リーグ最終節・札幌戦で今夏の浦和加入後の初ゴール、2-0勝利に貢献

 浦和レッズのMF中島翔哉は、12月3日のリーグ最終節、北海道コンサドーレ札幌戦で今夏の浦和加入後の初ゴール。チームを2-0の勝利に導いたが、「もっと早くこうやってゴールとかアシストとかで、チームの勝利に少しでも貢献できれば良かった」と、その胸の内を語った。

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 中島は欧州の昨シーズンをトルコ1部アンタルヤスポルで過ごし、今夏に浦和へと移籍した。土田尚史スポーツ・ダイレクター(SD)は、「今シーズン前半戦を振り返り、攻撃面での改善は大きな課題だと思っている。このタイミングで中島選手が入ってきたポジションは補強ポイントで、今シーズンが始まってからずっとリストアップをしてきた。その中で今シーズンの浦和レッズの立ち位置、目指すところはJ1リーグで優勝。そこに向けてのメッセージだと思っていただければ」と期待を話していた。

 また、マチェイ・スコルジャ監督は中島をトップ下で計算し、少しでも早く試合に出られるように期待を懸けていた。実際に加入会見の5日後だった横浜F・マリノス戦では試合終盤ながら交代出場でピッチに立った。MF小泉佳穂やMF大久保智明も、中島の加入でリズムを取り戻せそうな感覚を言葉にしていたことからも、単なる1人の補強にとどまらない可能性を見せていた。

 しかし、中島自身が「ルヴァンカップのガンバ戦(9月6日)で痛めて、最近まで左足でシュートを打っていなかった」という負傷は厳しかった。そのゲームから約1か月半の離脱になり、復帰した頃にはシーズンも最終盤。シーズン後半戦のビッグゲームに向けてコンディションを高めることもできなかった。

 そうしたなかで迎えた札幌戦では、ハーフタイム明けからピッチに立つと1-0で迎えた後半27分、FWホセ・カンテがペナルティーエリア内で競り勝ったボールを足下に収めて左足シュートを決めた。これが浦和加入後の初ゴールになり「なかなかチームの勝利に貢献できていないと思っていて、リーグ戦では最後になっちゃったんですが、こういう形で、最後勝てたのは良かった」と話した。

ACL、クラブW杯に向けて意欲「全力でプレーができれば」

 浦和加入からの時期について「もっと早くこうやってゴールとかアシストとかで、チームの勝利に少しでも貢献できれば良かったけど、最後になっちゃったんですが、決めないよりは良い」と話す中島は、まだ試合の残るAFCチャンピオンズリーグ(ACL)やクラブ・ワールドカップ(W杯)に向けて「まだ試合があるので、そこで全力でそういうプレーができれば」と話す。

 また、これがリーグ最終節だったことから「このように試合に出て、感覚を掴んでいくのはすごく大事なので、この数か月はすごく僕自身も色々な勉強になりましたし、それを次のシーズンに生かして、まだ試合はありますけど、来シーズンはリーグ戦も最初から活躍できるように頑張りたい」と前を向いた。

 スコルジャ監督は中島をトップ下起用したが今季限りでの退任が決まっている。自身はポジションについて「ドリブルもどんどん出していきたいし、自分が持っているものを出せるかというのは、そういうものも含まっている。チームのやり方もあるけど、自分がどうプレーするかにかかっていると思う。監督が決めるので、言われたところでやる」と話した。

 浦和での半年間は満足度が高いと言えないものになってしまったが、最終節でのゴールは気分的にも違うものになるだろう。海外でのゲームを経て、来季はプレシーズンから過ごすなかでJリーグで大きな存在感を発揮できるか注目される。

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