フルハム戦で途中出場後、チームを救う同点ミドル弾奪取

　イングランド1部リバプールは現地時間12月3日、プレミアリーグ第14節でフルハムと対戦し、4-3で勝利した。後半38分から途中出場した日本代表MF遠藤航はその4分後にリーグ初得点となる、値千金の同点ミドル弾をマーク。劇的な逆転勝利に貢献したパフォーマンスに対し、ユルゲン・クロップ監督も賛辞を送っている。

　リバプールは、前半20分にDFトレント・アレクサンダー＝アーノルドが直接フリーキック（FK）弾を叩き込み幸先良く先制も、同24分に失点。同38分にはMFアレクシス・マック・アリスターがペナルティーエリア外からスーパーゴールを突き刺して勝ち越すが、同アディショナルタイムにまたも同点弾を許してしまい、前半を2-2で折り返す。

　後半35分には逆転ゴールを奪われ暗雲が立ちこめたなか、同38分に投入された遠藤がこのムードを見事に打開した。出場から4分後の同42分、ペナルティーエリア右手前でボールをキープしたFWモハメド・サラーがマイナス気味に中央へパスを送ると、走り込んだ遠藤が右足を一閃。強烈なミドルシュートをゴール右に突き刺し、値千金の同点弾を奪った。

　リバプールは1分後、アーノルドがペナルティーエリア手前からグラウンダーのシュートを流し込み、劇的な逆転勝利に成功。プレミアリーグでは待望の初ゴールとなった遠藤の鮮烈なミドル弾は、チームを勢いづかせる貴重な一撃に。リバプールの公式サイト上では、クロップ監督の談話が紹介されたなか、遠藤のパフォーマンスに賛辞が送られている。

　合計で4ゴールが生まれたこの試合を、指揮官は「正直なところ、これほどワールドクラスな試合は見たことがない」と興奮気味に語り、「ワタルは本当に重要だった。彼が登場して、本当に良かった、本当に良かった。決定的なチャレンジに勝ち、スーパーパス、トップゴールを決めた」と、限られた出場時間内でのプレーを絶賛した。

　遠藤は攻守にインパクトを残した11月30日のUEFAヨーロッパリーグ（EL）グループステージ第5節LASKリンツ戦（4-0）に続き、アピールに成功。今後のポジション争いに一石を投じる好パフォーマンスを続けている。