広島DF荒木、3位決定弾は「半分奇跡」 後半ATのゴールに言及「浦和が勝っている状況が伝わっていた」
来シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート2(ACL2)への出場の可能性を残した
2023シーズンのJ1の最終節が12月3日に各地で行われ、サンフレッチェ広島はアビスパ福岡と対戦し、後半アディショナルタイム6分にDF荒木隼人が決勝ゴールを挙げて1-0で勝利。これにより広島は、昨シーズンに続いて3位となり、来シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート2(ACL2)への出場の可能性を残した。
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試合終盤、ルヴァンカップ王者の福岡を相手に攻め立てる広島だが、なかなかゴールを挙げられなかった。それでもアディショナルタイム6分、コーナーキックからの攻撃が跳ね返され、2次攻撃を仕掛けるとMFマルコス・ジュニオールが左足でゴール前に柔らかいクロスを入れる。これに荒木が反応し、ヘディングをゴール左隅に流し込んだ。
このゴールが決勝点となり、広島は1-0で勝利。新たなスタジアムができる来シーズンに向けて、ACL2の出場権を獲得(※2023-24シーズンのACLでJリーグクラブが優勝した場合を除く)した。
試合直後のフラッシュインタビューで、今の気持ちを聞かれた荒木は、興奮気味に「ヤバイだろうっていう気持ちですね」と言い、笑顔を見せた。0-0で試合が終わった場合、浦和レッズが北海道コンサドーレ札幌に2-0で勝利していたため、広島は4位になっていた。ピッチで戦っていた荒木は「ピッチ内では浦和が勝っている状況が伝わっていて、点を取らないといけない状況でした。最後の最後までチームとして攻撃に出た結果が出たのだと思います」と、チームが勝利と3位を目指して戦い続けていたことを明かした。
そして、今シーズン出場32試合目にしての初ゴールについて、「本当に半分奇跡ですけど、入ってよかったです」と、喜んだ。シーズンを振り返り、「チームとして苦しい時期もありましたが、そういう時にバラバラにならず、チームとしてより固まって一致団結して戦えたことが、結果的にこの3位に結び付いたと思います」と総括し、ACL出場権獲得については「非常に嬉しいです。昨シーズンも3位でしたが、(今シーズンは)日本のチームが(ACLに)優勝していけなかった。今年も日本のクラブの敗退を願うわけじゃないですが、行けたらいいなと思います」と、ACLの出場への意欲を見せた。
最後に1シーズンを通じて応援を続けてくれたサポーターへ向けて、「1年間応援ありがとうございました。来シーズンは新スタジアムができて、より一層チームとして優勝を目指して戦いたい。みなさんに引き続き、そしてまた新しい人たちにも応援してもらえたらなと思います」と、呼びかけた荒木。2シーズン連続の3位という好成績を残し、ACL出場権獲得の報を待つこととなった。